大阪の中高生8人が全国大会に出場できず…日本陸連の「スポーツはルール厳守が鉄則」が常に正しいとは限らない むしろ“失敗に寛容”なのがスポーツではないか
スポーツ界の寛容さをわきまえない愚挙
最後に「ルール」に関する認識の誤りに触れたい。
日本陸連は「ルールだから厳守する。ルールを超えた救済はしない」と言明しているのだが、それも正当な主張とは思えない。
スポーツはルールに則って行われる競技だ。だが、エントリーに関するルールも、競技ルールと同様に厳格に守るべき類のものだろうか? まして、選手がルールに違反したならともかく、事務担当のミスで選手が失格になるなんて、それはルール自体がおかしいだろう。長く高校野球では連帯責任が当然とされ、監督や部長、ベンチ外の選手の不祥事でもチーム全体が出場停止になる慣例があった。さすがに現在はできるだけ選手は救済されるよう基準が変わっている。
もうひとつ、「スポーツではルールを守るのが鉄則」という勘違いというか拡大解釈も正しておこう。ルール破りは厳禁だ。が、「失敗は許されるのがスポーツ」という大前提をどれだけ多くの関係者、指導者、ファンたちが認識しているだろうか?
スポーツは失敗に対してはとても寛容な分野だ。野球の投手は、ストライクを狙って投げるが各打者3球まで失敗(ボール)が許される。打者は前に打ちたいが、後ろや左右に打ち損じても許される。盗塁は失敗すればアウトになって塁上からは去るが、試合から追い出されはしない。陸上だって、走高跳は二度まで失敗が許される。やり投げは5投目までほぼ失敗でも、上位8人にさえ食い込めば最終6投目のビッグスロー一発で優勝が可能だ。
それなのに、事務担当者の一回の失敗で選手の出場まで拒絶するなど、スポーツ界の寛容さをわきまえない愚挙だと指摘したい。






