慶応大ムスリム教授が女子大生を「洗脳」不倫 阿鼻叫喚の奪還劇

国内 社会 週刊新潮 2017年9月14日号掲載

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阿鼻叫喚の奪還劇

 8月17日午後9時すぎ、SFCの最寄りである湘南台駅にほど近い奥田教授のマンション前には、菜穂さんの両親をはじめ数人が集まっていた。ドアを叩き、

「開けてーっ! 開けてーっ! 警察呼ぶわよ!」

 そう大声で呼びかけたのは、奥田教授の妻。妻の言葉にしては物騒である。しばらくして教授がドアを開けると、男性2人が部屋に突入し、室内で教授と激しくもみ合った。その脇を菜穂さんの母と教授の妻が通り抜け、奥の引き戸を開けようとすると、教授は、

「うわわわあ! やめろ! 何やってんだよ!」

 と、泣き声まじりにわめいて抵抗したが、男性陣に組み伏せられる。引き戸の奥では、菜穂さんが描写をはばかられるような姿で震えていた。彼女は教授の妻に、

「あなた、じゃあ、うちで何してんの!」

 とたしなめられる。すると今度は、父親が教授に、

「奥さんがいながら、うちの娘に何してたんだよ!」

 と、怒りをぶつけ、

「いい加減にしろ!」

 と教授がわめく。

「それは私の台詞よ!」

 妻がそう応酬しつつ、

「これだけの人が、あんたのこと、殺したいと思ってるのよ!」

 と加えると、教授は、

「殺せよ、バカヤロー!」

 そんな阿鼻叫喚地獄がしばらく続いたのち、奥から出てきた菜穂さんに、教授の妻はこう告げた。

「あなた、騙されているのよ。この人は、(同じことを)何人もの女子学生にしているんだから」

 そして奥田教授が油断した隙をつき、菜穂さんを連れ出し、一団はエレベーターに飛び乗った。

 ちなみに、奥田教授には妻のほか娘もいる。ここで誰かがほざいた「一線」がどうのという論議を蒸し返すつもりはない。そもそも妻子ある大学教授が、いま授業で教えている女子学生を自宅に呼んで2人きりで過ごせば、ハラスメントどころの騒ぎではあるまい。

 しかし、もっと根深い問題は、こうして両親が菜穂さんを“奪還”するまでに、1年以上を要したという事実である。

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