慶応大ムスリム教授が女子大生を「洗脳」不倫 阿鼻叫喚の奪還劇

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“こんな自分にした親が悪い”

 事の経緯を、菜穂さんの母親が振り返る。

「娘は昨年、慶応に入学するまでは、アラビア語やイスラムに興味があったわけではなく、入学前の外国語ガイダンスで情熱的な話を聞き、彼の授業を多く履修することになりました。SFCは一つテーマを見つければそれで済んでしまい、英語も選択肢の一つでしかない。ですから娘も、1年次は全40単位のうち20単位がアラビア語やイスラム関連の講義でした。ゼミに相当する“研究会”も1年次から履修できて、結果、特定の教師とばかり接触するようになりえます。2年生になった今年も、前期は25単位中、奥田教授がらみの講義が10単位でした」

 むろん、奥田教授の講義を受けること自体には、何ら問題はない。

 東京外大の飯塚正人教授(イスラム学)は、

「奥田先生はイスラム刑法の権威。熱心なイスラム教徒でもあり、イスラムを日本に広めるのに熱心ですが、どちらかというとアサド政権を容認する立場。ISとの繋がりはさほど心配しなくてもいいのでは」

 と語る。母親の話に戻る。

「昨年10月ごろ、奥田教授から娘に頻繁にLINEが届くようになりました。20歳になった娘の研究テーマは“家族”。面談で奥田教授から“あなたの問題は家族だから研究テーマを家族にしなさい”と指導されたとか。勉強に集中するように言われてサークルも辞め、帰宅も遅くなり、“研究室に泊まるから”と、帰らないことも増えました。ボーイフレンドとも別れ、冬休みも研究室に通うようになった。“思い出も捨てなきゃいけない”と、クローゼットからぬいぐるみを出して捨ててしまい、年が明けると“こんな自分にした親が悪い”と、私たちをなじるようになりました」

 1月下旬、菜穂さんは黙って家出した。

「娘はいったん戻りましたが、2月の春休みは頻繁に外泊し、帰宅する日も帰りは0時前後。2月下旬には奥田教授と2人きりで1週間、沖縄国際大学に行ってしまいました」

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