皇室にも降りかかる“国民病”の脅威…客員研究員として“がん研究”に尽力される「常陸宮さま」の闘い
芸能界に衝撃が走った俳優・中村ゆりさんの突然の訃報。44歳の若さで逝った演技派俳優の身体を蝕んだのは直腸がんだった。今年、大腸がんの専門外来を新設したことで話題となった公益財団法人がん研究会。その名誉総裁を務める常陸宮さまは、1969年、前身の財団法人癌研究会傘下の癌研究所客員研究員に就任されている。以降、今や国民の2人に1人が罹患するとされるがんの治療と克服に向けた研究と、その活動の支援に尽力されてきた。宮内庁元幹部は「常陸宮さまは、テレビなどで著名人ががんで亡くなったというニュースに接する度に、心を痛めておられると聞きます」と打ち明ける。皇族の身体も蝕んできたがん治療の現場に、常陸宮さまはどう関わってこられたのだろうか。
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大腸がんが死因トップに
1982年に大阪で生まれた中村さんは、映画「パッチギ!」(2007年)で女優として開花。NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017年)で名バイプレーヤーとしての地位を確固たるものとした。昨年10月からフジテレビ系地上波で放送されたドラマ「終幕のロンド」では、2年ぶりの民放連ドラ主演となった元SMAPの草なぎ剛さんの相手役を務め、ヒロインを演じた。
中村さんの所属事務所が死因として公表した「直腸がん」は、「結腸がん」と合わせて大腸がんと総称する。国立がん研究センターによると、2024年のがんによる死因のワーストランキングでは、女性は大腸がんが最多。2位に肺がん、3位膵臓がんと続き、男性でも最多の肺がんに次ぐ、2位が大腸がん(3位は胃がん)だ。
30年前のワーストランキングでは、女性の1位が胃がん、2位大腸がん、3位肺がんとなっており、女性の大腸がんの致死率は高いまま。ちなみに男性の30年前は、1位胃がん、2位肺がん、3位肝臓がんとなっており、大腸がんはワースト3には入っていなかった。神奈川県で診療所を経営する医師はこう語る。
「大腸がんが日本人の現代病となった理由は、以前からよく言われているように高脂肪で低食物繊維の傾向が強い食生活の欧米化が根底にはありますが、業務のデジタル化によるデスクワークの増加や、スマートフォンの普及で座っている時間が増え、比例して運動不足が慢性化していることが指摘されています」
また、都内の男性医療従事者は「胃がんが減少したのは、昭和の経済成長期に冷蔵庫の普及で塩分環境が好転していったことの効果が、時間差で現れてきたことが大きいとされています」としたうえで、こう解説する。
「代わって男性1位、女性で2位に上がった肺がんは、喫煙者の急減もあって実は、死亡率はすでに減少を初めています。ですが、そのスピードを上回る速さで高齢化が進んでいるため、死者数は増え続けているのです」
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