「肝臓」に不安を抱える人が健康診断の結果でチェックすべき“3項目” 「ガンマGTP」の数値だけじゃない…「肝臓がんや肝硬変のリスクに備える」ために大事な項目とは
「健康診断の結果が届いても、γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー=ガンマ・グルタミルトランスフェラーゼ)の数値だけに注目し、他は読み流して終わりという人は多いのではないでしょうか。もちろんγ-GTPは肝臓や胆道の状態を把握することのできる重要な数値です。とはいえ、医師としてはこれから挙げる“3項目”についても気にしてほしいと思います」──東京都品川区戸越で「秋津医院」を経営し、多数の著作で知られる秋津壽男医師は注意を呼びかける。
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秋津医師は「γ-GTP以外に注意してほしい3項目は【1】中性脂肪、【2】尿酸値、【3】血小板数──となります」と言う。
「そもそもγ-GTPが100を超える人は、医師の指導を受けながら、お酒の飲み過ぎなどを注意する必要があります。500を超えたら医療機関で精密検査を受けるべきレベルです。次に中性脂肪の数値からは、酒を飲み過ぎていないか、糖質を取り過ぎていないか、糖尿病など生活習慣病のリスクが上昇していないか、といったことが分かります。150を超えると医師に相談しながら生活の見直しが必要となり、300を超えたら必ず医師に診察してもらうべきです」
尿酸値は痛風のイメージが強いが、腎臓や尿路の状態も確認できる。腎障害や尿路結石の前兆が分かる場合もある。
さらに尿酸値が高い場合、高血圧、肥満、脂質異常症、高血糖などが進行している可能性がある。やはり生活習慣を見直すきっかけになるというわけだ。
「尿酸値の正常値は7以下で、『8を超えると問題』と考えればいいと思います。血小板は低値、つまり数が少ないほど黄色信号となります。単位は『万/μL』ですが、15万から35万/μLなら問題ありません。これが20万/μLを割り込むと、注意が必要です」(同・秋津医師)
診断の結果を保管する意義
秋津医師は「肝臓が傷つき、徐々に堅くなっていくことを『肝臓の繊維化』と呼びます」と言う。
「この肝臓の繊維化が進むと血小板の数が減ります。繊維化は肝臓がんや肝硬変のリスクを高めますから、血小板の数を見ることは、この2つの病気に対する備えになります。そしてγ-GTPを含めた4項目ですが、健康診断の結果を見て一喜一憂するだけでは意味がありません。以前の分も保管しておき、時系列で4項目に“どんな変化が起きているか”を把握することが重要です」
職場などで健康診断を受けた場合、本人に結果は渡される。だが、かかりつけの医師に郵送されることはない。
「私の医院では、だいたい半分くらいの患者さんが何も言わなくても健康診断の結果を持ってきてくれます。これは医師にとって非常に役に立つデータです。あまりにも健康が気がかりな患者さんには『健康診断の結果を持ってきて下さい』と私はお願いしていますが、自発的に持参してもらえると多くの医師が助かるでしょう。先に時系列の変化を見るために保管が重要だと言いました。かかりつけ医にはコピーを渡せばいいと思います」
健康診断だけでは不安だという人もいるだろう。人間ドックの案内を送付してくる健保も少なくない。
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