「彼女に脅迫されている」25年前の元恋人から届いた手紙を読んで過呼吸に… “ある一文”が50歳夫の家庭を壊しかけた

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突然訪ねてきた、25年前の恋人の妹

 子どもたちは日々成長し、美帆さんは非正規ながら仕事も続け、岳人さんものびのびと生きていた。だが半年前、ある報告が彼にもたらされた。

「急に会社に女性が訪ねてきたんです。優美さんの妹でした。あまりに久しぶりだったので誰かわからないくらいだった。そもそも彼女とは数回しか会っていませんでしたし」

 姉が亡くなって7年たつんですと、妹は小声で言った。岳人さんは妹を近くの喫茶店につれて行った。

「『姉は自殺しました』って。さらに衝撃だったのは、『その姉のあとを追って、義兄も亡くなりました』と。ふたりが住んでいた家はとっくに処分したのだけど、遺品はそのままだった。7年たってようやく姉の遺品を見ていたら、あなたあての手紙が見つかった。姉の気持ちを尊重して、なんとかあなたの足取りを追いましたと妹さんは言っていました」

姉夫婦の歪んだ愛情

 いったい優美さんと夫との関係はどうなっていたんですかと、ずっと疑問に思ったことを彼は聞いてみた。だが妹も、詳しいことはわからないと首を振る。ただ、姉も義兄もお互いに歪んだ愛情で束縛しあっていたように見えたそうだ。

「『義兄がうちの実家のめんどうを見てくれていたのは確かです。でも両親に恩を着せるようなことはなかった。姉に対しては、オレがめんどうを見ているのだからと脅し道具には使っていたように思う。姉は姉で、義兄の気持ちを揺さぶるのが好きで、浮気をしてもいないのに匂わせたりしていましたね』と言うんです。さっぱりわからなかった。でも僕と彼女が本気になったところからは、まったく夫の邪魔が入らなくなったと言ったら、『姉もあなたに本気だったから。その分、あなたに会えない時間はやけに義兄に尽くしていたし、言いなりになっていた』と。それなのにどうして別れたんですかと言われて、僕は返す言葉がなかった。あのときの自分の気持ちが自分でも把握できなかったんです」

 一緒に死ぬつもりが、数時間で目覚めてしまったとき、彼は「心中に失敗したこと」がショックだった。妹によれば、「姉はやはり死ぬつもりはなかったんだと思う。ただ、あなたに本気になった自分の気持ちを冷ましたかったんじゃないか」ということだった。

「だから姉はそれからも関係は続くと思っていた。でもあなたはいなくなったと妹が言うんです。いや、僕はいなくなったつもりはないと言ったけど、転職したのは確かにそのころだし、同時に引っ越しもしたから、優美さんにしてみれば僕が彼女との関係を終わらせたと思っても不思議はない」

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