「あんたはええ女房や。でも立派すぎて僕はしんどい」…“捨てられ筋”を自称した芸人「ミヤコ蝶々さん」 孤独ゆえに芸一筋の凄味
「浪花のおかん」の一生
普段着は着物。やわらかな声で大阪弁を操り、情に厚く涙もろい。しかし時には舌鋒鋭く相手を攻め、中途半端やけじめのない行為を許さない――。そんな大阪の母親像を体現した人物として思い浮かぶのは、上方芸能界の大物芸人・ミヤコ蝶々さん。舞台やドラマ、トーク番組などで大活躍した蝶々さんだが、実は東京出身だった。
東京生まれの女の子が、父と愛人に連れられて神戸へ。数々の苦難と孤独に襲われながらも芸を磨き、観客に笑いと涙、人情の温かさを届け続けた。そんな蝶々さんがこの世を去ったのは2000年10月12日のこと。...

