昔は“パンストが伝線”したときの駆け込み先だったのに…コンビニで「おしゃれ靴下を選ぶ」時代 元ローソンバイヤーの反省
それでも残る課題は
ただし課題もある。依然として靴下やハンカチが売上を牽引しており、ここから先はインナー(下着系)やアウター(Tシャツ)のヒットアイテムを育てていく必要がある。前述のサテライトショップで約150アイテムを並べて新しい品揃えを試しているのも、まさにこの「次の柱探し」のためだろう。
そんな中、興味深い兆しがある。コンビニエンスウェアの腕時計だ。2026年4月17日に発売された、シチズン時計との共同開発モデル(税込1,998円)は、発売からわずか1カ月で欠品し、ヒットの予感が漂っている。
実は、コンビニで腕時計を初めて扱ったのは1996年。開発担当の先輩から引き継いで筆者が手がけたのが、まさに腕時計だった。当時、腕時計は「アパレル」ではなく、電池やカセットテープなどと並ぶ電気小物の担当として扱っていた。それが今はアパレルのライフスタイル商品として腕時計を扱う。このあたりにも、時代の変化をしみじみと感じる。
狭い売り場という制約の中で、次の一手は
コンビニアパレルは、コンビニ特有の売り場の狭さゆえに、品揃えに限界がある。だが、その制約の中でどんな新しい展開が待っているのか。
「コンビニで急に服が必要だから買う時代」から、「コンビニに服を買いに行く時代」へ。緊急購買から日常購買への大転換である。20年前、自分が緊急購買の売り場をつくっていた当事者だからこそ、この覚醒は感慨深い。次にどんなヒット商品が生まれるのか、一人の元バイヤーとして、心から楽しみにしている。




