なぜ日本人は「香水」より「無臭」を好んできたのか…赤バン、8×4、シーブリーズ…「制汗剤」でふり返るニオイ消費の半世紀史

  • ブックマーク

 汗ばむ季節になると、改めて思う。日本人は「いい香りをつける」より、「ニオイを消す」ことに、お金も技術も注いできた。

 香水、つまりフレグランスの年間市場は約575億円。制汗剤、いわゆるデオドラントはおよそ500億円。市場規模だけ見れば肩を並べているようだが、両者の歩みはまるで違う。現代日本の大衆消費という視点に立てば、 香水はようやく若年層にも浸透し始めた“ほのかな楽しみ”であり、制汗剤は半世紀かけて日本人の身だしなみに組み込まれた“生活必需品”なのだ。...

つづきを読む