ニーズが増え続ける「新幹線による荷物輸送」の背景 JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州に取り組みを尋ねると…【5社の回答全文を紹介】

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 第1回【「最高時速320キロ」の新幹線で「荷物を運ぶ」サービスに熱視線が注がれる理由 “圧倒的なスピード感”“渋滞に巻き込まれない”だけではないメリットとは】からの続き──。貨物列車ではなく、新幹線が荷物を輸送するサービスが人気だ。流通の最前線で何が起きているのか、JR各社に取材を依頼した。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、以上5社の回答全文は以下の通りだ。(全2回の第2回)

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◆5社共通の質問
Q1:新幹線を使った荷物輸送として、どのようなサービスを提供していますか?

【JR北海道】
 以下2つのサービスを展開しております。

1:JR東日本グループと連携し、北海道新幹線を利用した荷物輸送「はこビュン」(列車荷物輸送サービス)、「はこビュン Quick」(当日受付即日配送サービス)を提供しています。なお、株式会社ジェイアール東日本物流(以下、JR 物流)が事業者となっております。

2:佐川急便株式会社(以下「佐川急便」)と連携し、新函館北斗~新青森間の宅配便荷物輸送を実施しています。

【JR東日本】
 株式会社ジェイアール東日本物流が事業者となり、JR東日本が運行する新幹線や在来線の特急列車等を活用して、荷物をスピーディー(速達性)かつ安全に輸送(高度な輸送品質)し、鉄道のネットワークを活用した次世代配送サービス「はこビュン」、「はこビュンQuick」を提供しています。

【JR東海】
 東海道新幹線の高速・正確・低振動・環境負荷が小さいという特性を活かした、法人向け即日荷物輸送サービスを提供しています。

 サービスは2種類で、事前申込制の「東海道マッハ便」(注文締切:1週間前まで)と、当日申込・当日お届けの緊急輸送サービス「東海道超(ウルトラ)マッハ便」がございます。
※「東海道超(ウルトラ)マッハ便」は9月1日から開始予定です。

【JR西日本】
▼山陽新幹線
・定期輸送・スポット輸送サービス 「荷もっシュッ!」
・緊急輸送サービス「荷もっシュッ!Quick」(註1)
・新幹線キャリーサービス(註2)

 上記に加え、本年8月18日より、JR東海グループと連携し、東海道・山陽新幹線直通列車「のぞみ・ひかり号」を活用した荷物輸送を実施しております。(註3)

註1:
250613_00_press_Shinkansennimotuyusou_kinkyuyusoservice_1.pdf (westjr.co.jp)
註2:
250327_00_press_Shinkansencarryservice.pdf
註3
250807_00_press_shinkansen_nimotsuyusou.pdf (westjr.co.jp)

▼北陸新幹線
JR東日本グループと連携し、定期輸送・スポット輸送サービス「はこビュン」、緊急輸送サービス 「はこビュンQuick」を展開しています(当社グループは荷役作業連携)。

【JR九州】
※Q2と合同回答

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