ニーズが増え続ける「新幹線による荷物輸送」の背景 JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州に取り組みを尋ねると…【5社の回答全文を紹介】

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JR北海道の個別質問

Q1:「はこビュン」にJR北海道は参加しているのか、JR東日本のサービスが新函館北斗駅で利用可能ということなのでしょうか?

「はこビュン」の事業主体は、JR東日本のグループ会社であるJR物流であり、当社グループは、新函館北斗駅での積み込み、荷下ろし、並びに、新函館北斗~新青森間の運送を委託され、当該業務を遂行しています。したがいまして、当社は北海道内の一部業務を担い連携して取り組んでいるところですが、「はこビュン」はJR東日本グループのサービスであり、新函館北斗駅で利用可能と、ご理解いただければと思います。

Q2:JR北海道の駅で「はこビュン」を使って荷物を送れる駅はどこでしょうか?

 現状、新函館北斗駅のみになります。「はこビュンQuick」も同様です。

Q3:新幹線の札幌延伸などを踏まえ、JR北海道の管内で新幹線を使った荷物サービスをスタートする予定、計画はありますか?

 現時点で、札幌開業後の具体的な計画はありません。今後については、ご利用状況等を踏まえ、関係者と検討してまいります。

JR東海・JR九州の個別質問

Q4:JR東海のサービスは、個人利用は受け付けていないのでしょうか?

 ご認識の通り、法人のお客様にご利用いただけるサービスとなります。

 個人で緊急輸送サービスをご利用されたい場合は、提携運送事業者にご連絡をお願いしております(9月1日以降)。

Q5:JR東海の「東海道マッハ便」が法人に特化している理由や狙いは?

 まとまった荷量(1列車につき概ね18箱程度)でのご利用や、定期的なご利用を期待したいことから、法人向けサービスとしております。

Q6:JR九州の熊本駅、鹿児島中央駅から新大阪駅や東京駅、新函館北斗駅に荷物を送ることは可能ですか?

 法人さまを対象に、JRグループ各社との連携した輸送も実施しております。具体的な輸送区間、荷量、時間等をご商談でお伺いのうえ、JRグループ各社との調整が必要となりますので、一概に可否をお答えすることはできませんが、法人さまからのご依頼や、イベント等をはじめ、九州エリアから他エリアへの荷物輸送を実施しています。

Q7:日本通運さまの「NXスーパーエクスプレスカーゴ」とJR九州の「はやっ!便」の違いを教えて下さい。

「NXスーパーエクスプレスカーゴ」は日本通運さまと弊社で連携した、日本通運さまの商品となっております。荷主さまとのご契約、集荷や配達を含めた全体の窓口としては日本通運さまが担われ、「はやっ!便」を活用した九州新幹線区間の輸送を弊社が担い、日本通運様と弊社、双方のネットワークを活用した連携をしております。

 第1回【「最高時速320キロ」の新幹線で「荷物を運ぶ」サービスに熱視線が注がれる理由 “圧倒的なスピード感”“渋滞に巻き込まれない”だけではないメリットとは】では、なぜJR各社が新幹線による荷物輸送に力を入れているのか、詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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