体力が10歳若返る魔法の運動「インターバル速歩」とは? 生活習慣病の指標は20%改善

ドクター新潮 ライフ

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 健康の“第一歩”はまさに歩行にあり。誰もが知っている常識だ。しかし、どう歩けばいいのかとなると諸説入り乱れて正解が見えてこない。ただ歩くだけではダメ。ちょっとした工夫を施すことで超健康効果が得られるという。専門家が「究極の歩き方」を解説。【能勢 博/信州大学医学部特任教授】

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 毎日ジョギングしたり、ジムに通ったりして鍛えないと、健康な肉体を手に入れることはできない。意識が高く、ストイックな人の中にはそう考える人がいますが、決してそんなことはありません。それほど苦労しなくても健康になることは可能です。

 一方、世の中には、これだけを食べていればあとは運動を一切しなくても健康になれる、といったような惹句も散見されます。しかし残念ながら、そんなに楽に健康になることはできません。

 それほど苦労しなくても大丈夫だし、かといって何も努力しないのもダメ。つまり健康は、「苦」と「楽」の間、何気なく過ごす日々の生活の“ちょっと先”くらいに存在しているのです。

歩数ではなく「歩き方」を意識

 例えばウォーキング。寝たきりの状態にでもならない限り、誰もが日常的に歩いています。しかし、健康はその“ちょっと先”、単なる歩行ではなく、ちょっとした工夫を施したウォーキングをすることによってもたらされます。それが、研究と実証に基づいて私が推奨している「インターバル速歩」です。

 何も難しいことはありません。インターバル速歩とは、言い換えれば、誰にでもできる「人間としてごく普通の運動」だからです。それだったら、試してみようという気になりませんか?

〈と、健康長寿の道に誘うのは、信州大学医学部特任教授の能勢博氏だ。体力医学や環境生理学を専門とする医学博士の能勢氏は、歩数にこだわるのではなく、「歩き方」を意識することが健康の維持・向上には大切であるとし、インターバル速歩を提唱。ウォーキングの常識を変えたといわれるこの速歩は注目を集め、地域住民の健康増進を図りたいと考える自治体などで保健指導に取り入れられている。いわば、健康のための「究極の歩き方」だ。

 ジムなどに通う必要のない「元手ゼロの健康法」を能勢氏が指南する。〉

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