それでもやりますか?寿命が縮む「糖質制限」 元祖提唱者の病歴

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 糖質制限ダイエットはどことなく宗教に似ている。その教義は単純明快、糖質を摂らなければ痩せる、というものだ。そんな「糖質制限教」の信者が爆発的に増えた要因は、その簡便さと即効性。誰でもすぐに始められ、短期間で痩身に繋がる。そして、

「一旦痩せると不思議なものでもっと痩せよう、もっと痩せよう、とのめり込んでしまい、まるで洗脳されたような状態になってしまう」(糖質制限経験者)

 コンビニに行ってもオニギリやパンの棚には目もくれず、サラダとチキンをレジに運ぶ。そこまでいけばもう立派な信者である。

 糖質制限を宗教に例えた場合、「教祖」のような立場にあるのが、京都にある高雄病院の江部康二理事長。言わずと知れた糖質制限食の第一人者だが、去る3月31日、その江部氏の主張を元にした記事が東洋経済オンラインに掲載された。タイトルは、

〈糖質制限「老化説」が抱える根本的な大問題〉

 というもので、その内容は、本誌(「週刊新潮」)4月5日号の記事「糖質制限で『老ける』『寿命が縮まる』」への反論だった。

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