日本人夫は失踪、“替え玉”2人は病死とバラバラ遺体…「中国人妻」が指名手配後に訪れた温泉街とマスコミに送った釈明の手紙
喧嘩っ早いと評判のママ
それから、次々とおかしなことが明らかになっていく。
「Aさんは大阪の西成区に約115坪の宅地を持っていたのですが、調べてみると中国人妻の名義で登記されていることがわかったのです」
というのは在阪記者。
「Aさんの死亡届が出された後、何者かによって、次女と三女の相続放棄の手続きが取られ、宅地は長女と中国人妻が2分の1ずつ相続したとの届けが出された。その長女の相続分も中国人妻に譲渡したことになっている。すべて虚偽の書類で手続きされたのですが、不審な2人の男が土地を買わないかと、話を持ち歩いた事実も確認されました」
2002年5月15日、中国人の尹麗娜(46=当時)が公正証書原本不実記載容疑などで指名手配された。尹は事件の4年前に日本人男性と結婚して来日。すぐに離婚したが、西成区のドヤ街にスナックを開き、中国人従業員を雇って営業していた。
「彼女はあの辺りでは喧嘩っ早いと評判のママでしたね。飲み代をぼったくるのでトラブルが多かったようです。服装は派手で、胸の大きく開いた真っ赤なブラウスを着たりして目立っていた。Aさんは店の常連客でしたが、尹と2001年5月に結婚しています」(社会部記者)
「Aさんを名乗る男性」の死亡
そのAさんが自宅アパートに血痕などを残して姿を消したのは、尹との結婚から約5カ月後のこと。ところが年が明けた2002年の1月下旬、Aさんを名乗る男性と尹が石川県野々市町に現れ、農家の一室を借りて生活を始めた。
「農家は老人が独り暮しをしていました。その老人の義理の弟が2人を連れてきたのです。男の人は糖尿病で、空気のいいこちらに転地療養にきたという話でした」(町の住人)
男性は2月半ば頃に急死し、Aさんとして荼毘に付された。が、捜査本部は殺人事件とみて捜査を開始。男性がホームレスのBさん(69)だったことをつきとめた。替え玉にされたこの男性は、Aさんと同じく尹の店の常連客で、持病は糖尿病。
そしてもう1人、Bさんよりも先にAさんの替え玉“候補”がいたこともわかった。やはり西成の住人でホームレス、尹の店の常連客だったCさん(71)である。
「Cさんは2001年末まで西成区内の病院に糖尿病で入院していました。その際に使用していた保険証はAさんのもので、傍らには“妻”の尹がいた。その後、行方不明になったCさんの白骨化した頭蓋骨が、2002年4月に大阪府内の山林で見つかった。身元が判明したのは同年6月でした」(捜査関係者)
Cさんはこの入院で血糖値が下がった。病状が回復したため、替え玉の役割を果たせなくなったため殺害されたと、捜査本部は見立てた。
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