「不登校になっても勉強はさせたい」親の思いが子供をさらに追いつめる フリースクール選びを間違えると「心を病む」深刻な実態

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 日本で不登校の子供が増加する中、フリースクールはその受け皿として存在感を強めている。

 フリースクールとは、何かしらの理由で通学できなくなった子供たちが、学校の代わりに行くところだ。スタッフが教員のような立場で、相談に乗ったり、勉強を教えたり、イベントを計画したりする。わが子の不登校に悩む親にしてみれば、救世主のような場所だ。

 ただ、フリースクールといっても千差万別だ。不登校児の親がわが子の居場所を作るために手弁当で運営しているところから、企業が営利目的で経営しているところまである。

 フリースクールの選択は簡単ではない。「バンチKai」で連載中の『教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち』では、フリースクールの課題が丹念に描かれ、大きな反響を呼んだ。

 取材を受けたフリースクールの職員は話す。

「フリースクールと一言でくくられていますが、『専門学校』というくらい広い概念なんです。フリースクールが100あれば、中で行われている取り組みや子供のタイプも100通りなんです。そうなると、フリースクール選びを間違えたばかりに、逆に子供が精神を病んだとか、自傷行為をするようになったということも起こる。それでうちに助けを求めて来る親御さんもいるほどです」

 なぜ救世主となるはずのフリースクールが、子供を追いつめることになるのか。

「すべての子を平等に」

 そもそもフリースクールとは、民間の「居場所」事業の一つであり、全国に数百カ所あるとされている。一般的には数万円、高いところだと十万円以上の月謝を払って通う。

 不登校の子を持つ親の中には、家に引きこもる子にどう接していいかわからないとか、せめて日中は外で過ごしてほしいと考える人もいる。そういう親が、回復を願って通わせることが多い。

 国もフリースクールの取り組みを歓迎する姿勢を見せている。「多様な学び」の一つとした上で、地域によってはフリースクールへの出席が学校の出席日数となったり、行政から補助金が支払われたりする。

 こうしてみると、フリースクールは良いことづくめのようだが、そこにどんな問題があるのか。先の職員は話す。

「ほとんどのフリースクールは、『すべての子を平等に受け入れます』とうたっています。月謝や補助金をもらって運営するわけですから、そういいますよね。

 でも、フリースクールによって方針はバラバラです。1日でも早く学校復帰を目標にするところから、なんならずっと学校に行かなくたっていいという考えのところまであります。プロゲーマーの育成を目指すところもある。また、子供のタイプも様々で、障害を持つ子ばかりが集まっているところもあれば、塾なみに勉強をさせるところもあります。

 こうなれば、その子にとって合うところかどうかが必然的に分かれますよね。難しいのは、高校受験ガイドのような、その特徴を網羅している情報媒体がほとんどないことです。これがフリースクールを選ぶ難しさなのです」

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