全てはこの記事から始まった…「簗和生」農相“更迭”の引き金 週刊新潮の直撃に「おぼえてない」 裏付け取材で迫った“報復”疑惑
「市長として許せない」
予算減は、具体的な弊害を招いてもいる。
「予算が想定以上に減ったことで、那珂川町東部地区の上郷須賀川線の工事が発注できなくなりました。町内は全体的に道路が狭く、山間部には大型車同士がすれ違えない道もあります。上郷須賀川線は町民から“拡幅してほしい”という要望が長年寄せられてきた重要な生活道路。高齢者も多い地域のため、救急車など緊急車両の通行を考慮すると、まさに命に関わる道なのです」(那珂川町関係者)
簗氏は「道路の、命に支障がないところを削減」したと胸を張ってみせたが、なにゆえにそう言い切ったのだろう。
国交省に「圧力の有無」などについて問うと、
「簗先生から働きかけがあって『社会資本整備総合交付金』の配分を変えたという事実は確認されていません。国会議員の先生方から制度の問い合わせなどは正直ありますが、配分額を変えることはありません」
なぜ両自治体は前年から極端に交付金が削減されたのか。
「個別具体の増減を逐一説明はしていません」(同)
では、当人はどう言うか。
簗氏は9月27日午前、地元・那須町で開かれた祭りの会場に現れた。警視庁SPら10名ほどの警備を引き連れて会場を練り歩く氏に声をかけた。
――今年度の那須烏山市と那珂川町の道路予算を大幅に削減したとの発言。実際にカットさせましたか。
「我々はそういうこと、できる立場にないでしょ。行政がやることだから」
――音声も確認している。大臣が発言された?
「おぼえてない」
事務所宛てに再度“恫喝音声”や秘書らに対するパワハラについて問い合わせたが、
「非公開、私的な部類に属する場等に関係するものについては、その性質の通り、その内容は答えません」
那須烏山市長の川俣純子氏に見解を訊くと、
「簗先生が本当に自分の選挙区の住民を不安にさせる発言をしたなら、市長としては許せません」
また、鳥取県知事や総務大臣などを歴任し、現在、大正大学特任教授・地域構想研究所所長を務める片山善博氏が言うには、
「選挙運動は党派的な行為ですが、国会議員になれば全国民の代表です。選挙結果を根に持って意趣返しをするというのは、そもそも国会議員の本分にもとります。また、議員の要請を受けて交付金を削減したなら、国交省の説明責任も問われる事態です。本件が公になれば、国会での審議は免れないでしょう」
高市首相の鑑識眼やいかに。よもや、このような人物がお好みなのか。
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