全てはこの記事から始まった…「簗和生」農相“更迭”の引き金 週刊新潮の直撃に「おぼえてない」 裏付け取材で迫った“報復”疑惑

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「自分が総選挙で負けたことへの腹いせなのではないか」

 さらに、事務所関係者が言うには、

「ある男性秘書は睡眠不足と過度な労働が続いた結果、頭が締め付けられるように強烈に痛む『緊張型頭痛』と思しき症状に見舞われるようになったそうです。脳神経外科を受診したら“過労やストレスが原因で自律神経が乱れている”と診断されたといいます。結局、彼は車の運転もままならなくなり、退職を余儀なくされています」

 こうした簗氏の性向が、こと自治体や行政に向けられるとなると、事態は無論、看過できないものになる。

 冒頭でご紹介した音声には、こんな具合に生々しい言葉も記録されていた。

「この話はですね、一般の方の前ではやりません」

 広言を憚(はばか)る内容だと自覚しているのだろうか。

「いろんな見方をされるので。ただ、こういう役員レベルの皆さん、自民党支持の皆さんの前では、しっかりお話をしています。那須烏山市については前年比で64%減、3分の1にしました。そして那珂川町は54%減にしています」

 さらに、こう重ねた。

「で、まあ私もですね、ちゃんとその、命は守らねばなりませんから、市民町民のですね。あの、河川の関係は触っていません。道路の、命に支障がないところを削減しています。これぐらいのことはやらないとですね、まとも、真面目にやっている人が浮かばれないですよ。党の組織の統制が取れなくなります」

 この点、自民党関係者は、

「簗氏が両自治体の道路予算を大幅に削減したのだとしたら、それは自分が総選挙で負けたことへの腹いせなのではないか」

 と、解説する。

「簗氏の裏金問題などが尾を引いて、栃木3区の簗陣営はとても一枚岩といえない状態でした。実際、先の総選挙では無所属で出馬した渡邊真太朗氏を、那須烏山市や那珂川町など地元の首長のほか、一部の自民党県議らも支援。保守分裂選挙になったのです。このため簗氏は渡邊氏に敗れ、辛くも比例復活で救われるという憂き目にあっているのです」(同)

 つまるところ……

「簗氏の発言は、自分に投票しなければどうなるかを知らしめる“恫喝”と言われても仕方がない」(同)

 問題は実際のところ、那須烏山市と那珂川町に対する国からの道路関連の補助金が、簗氏の言う通り大幅にカットされていることだ。

 国交省が所管する、地方公共団体向けの「社会資本整備総合交付金」。これが削られているのである。

 那珂川町建設課の話。

「令和7年度『社会資本整備総合交付金』の道路に関する要望額は6585万3900円。対して国交省が県を通じて通知してきた内示額は4934万2000円でした。一方、令和8年度の要望額は7208万円で、内示額は2262万4000円です」

 本年の内示額は「前年比約54%減」。まさに簗氏が口にした数字と一致する。

「ここ数年は6000万~7000万円くらいの要望額に対し、内示率も7~8割くらいで推移していました。国の予算配分の関係なので、これが削減された理由は分かりません」(同)

 一方、那須烏山市建設課は、

「『社会資本整備総合交付金』内の『とちぎの道づくり』という項目に関しては、令和7年度の要望額が5250万4000円で、内示額は6535万1000円でした。一方、令和8年度の要望額は4783万6000円で、内示額は2426万7000円です」

 本年の内示額は「前年比約63%減」。こちらも簗氏の言う数字とほぼ同じだ。

「簗氏が国交省に圧力をかけたなら、国会議員としてあり得ない話。選挙区内の市町村の予算に、個人的な事情から手を突っ込むなんて聞いたことがない。“うちの自治体が困っているから予算を増やしてくれ”と言ってくれるならまだしも、“あいつら、俺に歯向かったからカネを減らせ”と省庁に命令するなんて前代未聞です。選挙に負けた意趣返しだとしたら常軌を逸しています」(同市幹部)

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