70歳にして脇役もコメディもこなす「役所広司」の凄み…ネトフリ新作も話題「国民的名優」が第一線を走り続けられる理由

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クドカンとのコンビで

 俳優の役所広司(70)が主演を務める、Netflix(ネトフリ)のオリジナルシリーズ「俺のこと、なんか言ってた?」が、10月22日から独占配信される。

 同作はTBSで放送され、社会現象を巻き起こしたドラマ「不適切にもほどがある!」の脚本を手がけたクドカンこと宮藤官九郎(56)と、2024年に同局を退社しフリーになったプロデューサーの磯山晶氏(58)が再タッグを組んだヒューマンコメディ作品。役所が演じるのは、日本を代表する二世俳優ながら、世間からも家族からも完全に忘れられてしまった高瀬川玄。その彼のゼロからの再出発を描く。

「磯山氏はTBS退社後の24年7月から、ネトフリと5年契約を締結しました。今作は期待の第1作で、あのクドカンさんとのタッグ。TBS時代を超える名作を生み出そうと、かなり力が入っているそうですが、ウチにとっては損失が大き過ぎる退社でした」(TBSのドラマ班スタッフ)

 力の入れ具合は、脇を固める豪華キャスト陣にも表れている。高瀬川と一緒にサウナで働く劇作家の劇団員・岡本哲役を賀来賢人(37)。サウナで高瀬川と出会うチーフ助監督・川島一機役を松山ケンイチ(41)。高瀬川の元妻で、彼が所属していた芸能事務所社長・野々村ヨウコ役を吉田羊(年齢非公表)。その一人娘・エマ役を河合優実(25)。劇団の旗揚げメンバーで看板俳優・村井タケル役を磯村勇斗(34)。サウナの従業員役を坂井真紀(56)。

 そして高瀬川のライバルで、今も売れっ子俳優である壬生大也役を、テレビ朝日系「検事・鬼島平八郎」(2010年)以来、16年ぶりのドラマ出演となダウンタウン・浜田雅功(63)が演じる。

「父が大俳優だっただけに、大物の高瀬川はセクハラや不倫など、とにかくやりたい放題のキャラクター。イギリス・ロンドンの高名な『シェイクスピア・グローブ座』で、日本人初の主演という快挙を成し遂げ、予期せぬ事態により2年ぶりに帰国すると、会う人はいずれも自分の記憶を消し去っているという衝撃的な設定です。その、“記憶が消えた”理由ですが、コロナを経験した日本国民からすれば、『さもありなん』と思う人も多いはずです。ただ、地上波では絶対に制作できない設定であることは確かですが」(作品を視聴した映画業界関係者)

 公開中の予告編では、役所がリア王からホームレス、エキストラ、時代劇の斬られ役、サウナの熱波師まで演じる“七変化”を披露。その名演を存分に味わうことができる作品であることがうかがえる。

「作中で役所さんは、硬軟の演技をこなしています。自分のワークショップに来た若手女優を口説き落とす、付き人には送迎車の後部座席から運転席を蹴り飛ばし、ホームレスに転落して公園暮らしなどなど。浜田さんも生き生きと演じていましたが、主要キャストたちがいずれも、どん底だった高瀬川に寄り添い再生に尽力するのが見もの。さらにエキストラの仕事ぶり、現場でのあわただしさ、大劇場から小劇場までの舞台上演の裏側など、エンタメ業界の光と闇が細かく描写されています。配信後は間違いなく話題になるでしょう」(同)

 9日に都内で行われた同作の完成報告イベントに出席した役所は、「すばらしい仕事をできたことをとても幸せに思います」と作品の仕上がりに満足げ。ホームレスで看板持ちをしていたシーンの撮影を振り返り、「僕は汚れてのシーンで、エキストラの方が『これは(TBS系ドラマの)VIVANTの撮影?』と。笑いましたね」と明かした。

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