「罪悪感は?」「ありません」…自殺志願女性2名を「承諾殺人」齋藤純被告 手紙で明かした「被害者の頭蓋骨を部屋に飾った理由」
「自分の人生を大事に」
9月に入り、筆者は“こうしていたら自分は止まれたかもしれないと思う瞬間はあるか”と尋ねた。この問いへの回答は、これまでで最も紙幅を要した。齋藤被告は9月7日付の返信において〈これは正直難しくて、ちょっと途方に暮れています〉と前置きしたうえで、同じ苦しみを抱える人へ向けて言葉を紡いでいく。
〈仲の良い相手などではなく、ヤブ医者を100人当たりましょう〉
家族や友人など、すでに信頼関係のある相手に打ち明けて万一拒絶されれば、かえって深く絶望してしまう危険があるからだという。だからこそ、失うものの少ない専門家に、ダメもとで頼ってみてほしい、というのがその真意だった。
〈相談してみてアテにならなくても、ひとまずは『ヤブ医者だな~』で済むからです。解決してくれるかどうかというより、ダメもとで挑めるかどうかという観点が大切です〉
〈人を殺したくて困ってます、なんて言わなくても、『死にたくて困ってます』とか『夜眠れません』とか、言いやすいものからでいいと思います〉とも齋藤被告は書いている。自らが長年、誰にも打ち明けられなかった経験を踏まえた助言だった。さらに、友人や家族も、人によっては頼れる場合があると付け加えながら、こう続ける。〈最終的な判断はあなたがすることなので、信じたいものを信じましょう。最後に自分の人生を受け入れられるというのは結局そういう人生だ、とも、月並みですが思います。まあ、とにかく、まずは自分の人生を大事にしてみましょう〉
自分の人生を大事に……ふたりの被害者、そして自分自身に対しては、齋藤被告はそう思ってはいなかったのだろうか。疑問は尽きない。取材はこれからも続いていく。
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【前編】では、2015年、齋藤純被告による「第1の殺人」について記している。齋藤被告が法廷で明かした「殺人衝動」の芽生えとは――。




