“日系人社会によりそう皇室”の一方で…最も重要な南米ご訪問は「秋篠宮家の“独壇場”」といった印象も
王室多い欧州との差異
宮内庁元幹部はこう振り返る。
「この他にも秋篠宮さまは、上皇陛下が皇太子だった時代にも昭和天皇の孫で独身の“礼宮さま”として、お一人で南米を訪問されています。1988(昭和63)年6月、初の南米訪問で、現地の土を踏まれたのはもちろん、ブラジルでした。目的は移住80周年を祝うもので、秋篠宮さまにとって、人生初の海外公式訪問となった記念すべき旅でした」
そして同元幹部は「ただ」と言うと、一息ついて、こう続けた。「問題は皇后雅子さまです」。それはどういうことか。
「病気療養が長く続いた雅子さまは、元々は帰国子女であって、外交官のタマゴとして外務省に入省したキャリアもお持ちですが、それはまだ20代の頃のこと。長い闘病生活で長旅には慣れておられません。昭和天皇から上皇陛下、そして今上天皇と受け継がれてきた日系人の苦難に寄り添う天皇家の南米訪問は、今の雅子さまにとって、お体のご負担がどうしても重いという大きな問題が横たわっているのです」(同元幹部)
一般的に南米は日本にとって「地球の裏側」とも言われるほど物理的にも遠隔地だ。大型旅客機も給油が必須のケースは少なくなく、トランジット(経由地)を経るなど移動にはかなりの時間を要する。一方で、欧州諸国も航空機での移動に10時間以上を要する国は少なくないが「天皇皇后両陛下が6月に足を運ばれたオランダとベルギーのように、伝統ある王室の施設などに宿泊して静謐が保たれやすい王国や公国も多いため、雅子さまのご体調の波に合わせた臨機応変な日程が組みやすい」(同)という点で、南米とはかなり条件が異なる。
前出の宮内庁関係者は「歴史的には天智天皇と天武天皇、昭和天皇と秩父宮など兄弟間で確執があったかのように言われますが、実際は天皇陛下も秋篠宮さまもご本人同士はとても仲がいいのは、皆さんご存じの通りです。ただお仕えする側としては、正直なところ肩入れしているような部分はあります」と本音を吐露。「天皇皇后両陛下にとっても、最も重要なご訪問先である南米が、秋篠宮家の“専権事項”のようになるのは好ましいとは、どうしても思えないのです」と語る。
現状のままであれば、南米は当面、秋篠宮家の「独壇場」となりそうだが……。
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