17年ぶりに再会した元カノは、息子に僕の名前を付けていた。家族ぐるみの付き合いが始まった2つの家庭の行方は
【前後編の後編/前編を読む】マイホームの下見中に“忘れられない元カノ”とバッタリ遭遇…49歳夫が封印していた「死に物狂いの恋」
寺元仁史さん(49歳・仮名=以下同)は、31歳で同じ会社の美雪さんと結婚し、やがて一男一女に恵まれた。共働きで忙しくも、家族優先の穏やかな生活を送っていた仁史さんだったが、息子の小学校入学を機に購入を考えた中古マンションの下見中に、かつての恋人の真未さんと再会する。大学時代、彼女に強く惹かれた仁史さんは、“母の恋人”との関係に苦しみながら金銭を受け取って生活していることを知らされた。それでも「絶対に離れない」と約束した “死に物狂いで愛した女性”が真未さんだったのだ。
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【前編を読む】マイホームの下見中に“忘れられない元カノ”とバッタリ遭遇…49歳夫が封印していた「死に物狂いの恋」
仁史さんが就職してからも、ふたりの関係は続いた。真未さんは母の恋人とは別れると言いながら別れなかった。贅沢な生活を捨てられなかったのかもしれない。仁史さんは何度も別れてくれと懇願したが、「別れたら、あなたも私も生きてはいられないかもしれない」と脅しのような言葉を口にされた。真未さんは大学院に進んだが、あるとき母親に男との関係を追求された。男が母親に「娘とつきあっている」とぽろっとしゃべったのだ。
「彼は母と別れたかったんだろうと真未は言っていました。あなたも別れたほうがいい、贅沢したって気持ちは満たされないだろうと言ったら、殺されてもいいのかと言われました。あなたのためなら死ぬよときっぱり告げると、彼女は『ありがとう』って。それきり彼女は行方がわからなくなったんです」
真未さんが姿を消した日
彼が就職して数ヶ月後のことだった。会社を辞めて彼女を探そうかとも思ったが、彼の危険察知能力がそれを阻んだ。これ以上、深入りすると自分ではなく、真未さんを傷つけると直感したのだ。自分はやれるだけのことはした、彼女を愛しきったという感覚もあった。
「もちろん、もっと一緒にいたかったけど、彼女がいなくなって初めて、これが潮時というものなんだろうと感じました。誰よりも彼女がそれを確信して去っていったのだろうと。だったら追わないほうがいい。僕は傷ついても破滅に追い込まれてもいいけど、彼女に不快な人生を歩んでほしくはなかった。でもきっと、彼女は母親とも男とも決別できる人だと信じていました」
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