17年ぶりに再会した元カノは、息子に僕の名前を付けていた。家族ぐるみの付き合いが始まった2つの家庭の行方は

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「今から行ってもいい?」

「夏休み、美雪が子どもたちを連れて実家に帰ることになって。僕は休みがとれなかったので、あとから合流することにしたんです。美雪は真未にその話をしたんでしょう。深夜、真未から連絡がありました。『今から行ってもいい?』って。断れなかった……」

 玄関の鍵を開けると同時に、真未さんが滑り込んできた。ふたりは同じ階に住んでいたのだ。誰にも会ってないと、真未さんはつぶやいた。そのまま玄関で抱き合った。リビングまで行く間も待てず、玄関から続く廊下で関係をもった。場所などどうでもよかった。火種は残っていたのだ。あとは燃え上がるしかなかった。

「つながることができて、やっと一安心したという感じでした。そのあと、『これはまずいよね、どうする』と顔を見合わせた」

 バレないようにするしかない。それはわかっていた。だが、バレないままずっと過ごせるとも思えなかった。

2年後に発覚

 案の定、2年後にバレた。なかなかふたりきりでは会えないため、会うと燃え上がる。その余韻を残したまま帰宅した真未さんを、夫は不審に思ったのだろう。泣きながら問い詰めてきた夫に、真未さんはすべて話してしまった。

 ある日、真未さんの夫から呼び止められて近所の居酒屋に誘われた仁史さんは、「真未とどうするつもりですか」と問われて、「僕もわからない」と正直に答えた。この人には正直でいたいと思ったのだそうだ。

「そこから当然、美雪にもバレました。ふたりともパートナーには『ちゃんと別れて家庭に戻る』と約束したのに、半年もたたずにまた関係をもってしまった。別れられないんですよ、やっぱり。でも離婚する気もない。美雪には平手打ちされました。『あなたのことを信じていたのに』と号泣もされた。わかってる。でもどうにもならない、どうにもできない」

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