「墓じまい」で法外な離壇料を請求されたらどうする? 専門家が教える「お寺ともめない」方法
少なくとも10段階の手間が
最後に、墓じまい・改葬のタイミングについて触れたいと思います。
私は、墓じまい・改葬は遺言書の作成に似ていると考えています。いずれも、いますぐにやらないといけないという性質のものではありません。その意味で期限はない。一方、そのまま放置しておけば時の経過が問題を解決してくれる、というものでもありません。
そして、切羽詰まってきた時にはそれどころではなくなる。容態が急変してからでは遺言書を作成している余裕はなく、周りが慌てて作らせるのも不謹慎な感じがして気が引けてしまう。墓じまい・改葬も同じです。これまで見てきたように、墓じまい・改葬には少なくとも10段階の手間がかかります。無縁墓になってしまう事態などを避けるためには、体力が残っている元気なうちに済ませておくべきであり、終活の一つに墓じまい・改葬も含めておくのが現代の流儀といえるかもしれません。
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