「大量の羊の死骸からサリンが…」「核兵器を本気で作ろうとしていた」 オウムがオーストラリアで進めていた驚愕の計画の全容
「厳重警備を敷かなかったら今頃、オレもここにはいなかった」
これは教団諜報省トップだった井上嘉浩の取り調べで後日分かったことだという。この脱会信者の警告がなければ大崎署でも甚大な人的被害が出ていた可能性があった。佐久間氏も、
「今考えてもゾッとするよ。30年前のあの時、厳重警備を敷かなかったら今頃、オレもここにはいなかったよな」
と、遠くに眼をやりながら述懐した。
第4回【「オウム抗議の座り込みをすると、警察はわれわれを排除した!」 上九一色村で教団と対峙した村民が振り返る 「地下鉄サリンは防げた」】では、いち早くオウムの異常性を認識し、教団と対峙してきた村民の証言を報じる。
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