「僕は母に愛されなかった。だから妻との間には…」 2度の不倫・再婚を“毒親”のせいにする50歳男性の苦悩

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「女から離れたい」

 結婚1周年を迎えたころ、舞子さんが「私たち、結婚している意味があるのかしら」と言い出した。結婚に意味があるなんて思っていなかった、と彼は言った。そうなんだ、と舞子さんはポツリとつぶやいた。

「このままあなたと一緒にいても、結婚生活がいいものだとは思えない。あなた、ゆかりと関係があるでしょといきなり言われました。『おそらくゆかりが、私と上司のことを言ったんでしょ。しかも続いているって言ったでしょ。でもね、今、あの上司と関係を持っているのはゆかりなのよ』と。これにはぶっ飛びました。女性たちの間で何が起こっているんだとまで思った。その後、ゆかりに尋ねたら、『バレたか』と。彼女たちが何を考えているのか、僕にはさっぱりわかりませんでした。でも少なくとも僕は舞子を誤解していた。それについては謝るしかありませんでした」

 女から離れたい。そのときは痛切にそう思ったと彼は言う。そして二度目の離婚をしたのは33歳のとき。社内結婚ですぐ離婚ではかっこ悪いからという理由で、別居していたものの3年間は結婚が続いているように振る舞っていた。

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