「朝起きられない」の原因は副腎疲労の可能性が エナジードリンクは逆効果?

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 朝、どうしても起きられない……。何かと忙しい現代社会において、「疲労」は避けて通れないもの。季節柄、「五月病」で済まされてしまうこともあるが、単なる疲れではなく、ある臓器の機能低下による慢性疲労であるケースが少なくないという。その名も副腎疲労。【御川安仁/ナチュラルアートクリニック院長】

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 目覚まし時計が鳴っているのに、止めるのすらおっくうで起き上がれない。二度寝、三度寝しても、どうやっても布団から出ることができない。寝ても寝ても、とにかく疲れが取れずボーッとしてしまう――。

 そんな“ダメ”な自分を、年のせいだからと諦めてなすがままにしておく。

 あるいは、季節柄「五月病」なのかもしれないと片付けてしまう。

 もしくは、いつから「怠け者」になってしまったのかと自分を責める。自らを叱咤激励し、何とか起きようとするのだけれど、やはり体は言うことを聞かず、ますます落ち込む……。

 こうした症状を抱えた患者さんが、私のクリニックにはよくいらっしゃいます。私のところに来る前に、「怠けかな?」と思われる症状がうつ病などに似ていることから、精神科を受診したという患者さんも少なくありませんが、それでは症状が改善しないケースがままあります。なぜなら、朝起きられないのは五月病のせいでも、患者さんが怠け者だからでもなく、「副腎疲労」によるものである可能性があるからです。

本人も副腎疲労に

〈こう解説するのは、「ナチュラルアートクリニック(東京・四ツ谷)」の御川安仁(みかわやすひと)院長だ。

 麻酔科医・統合医療認定医で、栄養療法医師でもある御川院長は、国立国際医療研究センター救急部ほか、長年、救急医療に従事してきた。

 緊急連絡用のPHSを病院でも自宅でも常に持たされ、夜の緊急手術に備える。そんな働きづめの環境が続き、徐々に朝起きるのがつらくなっていった。使命感だけで何とか起き上がり職場に向かっても、どうにも疲れが抜けず、いつもだるい。気が付けば、これまで何人もの患者さんを診断してきた副腎疲労に、御川氏自身がなってしまっていた。

 ストレスフルな時代を生きる日本人の現代病とでも言うべき「疲れ」。病院で検査を受けても「異常なし」「気のせい」と片付けられる場合も多く、休めば治ると放置しがちだが、副腎が関係していることが少なくないという。

 自分自身が経験者である御川院長が、副腎疲労について説明する。〉

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