「いしだ壱成」困窮離婚 「ぼくと父は何か欠落」発言で振り返る「石田純一」のジェットコースター人生

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

コロナとの闘い

 当時、新型コロナウイルスへの感染が疑われるのは「37・5度以上の熱が4日続いたら」だとなぜか思い込んでいた石田に、妻の東尾理子は「とんでもない!」とひとこと。とはいえ、公的機関には電話が全然つながらず、医師からも「解熱剤を飲んで様子を見てほしい」と言われるばかり。結局、石田は懇意にしている順天堂大学医学部附属順天堂医院の医師に連絡し、診察の約束を取りつけた。

 東尾の運転で順天堂に行き、パルスオキシメーターで酸素飽和度を測り、CTスキャンを受けたが、酸素飽和度は90%まで下がり、CTでも明らかに肺炎の症状が見られたので、即入院。

「その後、PCR検査を受け、翌日に出た結果は陽性。『まさか』と愕然とすると同時に、年齢が年齢なので、不安にもなりました。入院して4、5日経った真夜中、脈拍が160まで上がったことが一度だけありましてね。看護師さんには『大丈夫です』と伝えながら、妻のメールに、小2になる息子の理汰郎宛ての遺言を送りました」

 重症化すると、人工呼吸器や人工肺エクモを装着することになるが、

「そうなると自分の力で呼吸もできません。もちろん、そこから回復する方もいますが、麻酔して意識がないまま戻らない方もいますからね。『地位が高い人やお金持ちが偉いわけじゃない。努力して新しい自分を獲得していくことが一番尊いんだよ』というような文面でした。結果的に持ち直しましたが、そのときはICUの目の前まで行ったようで、退院時に看護師さんから聞いて驚きました。後日病院に行き、あらためて医師と話すと、僕が入院したとき、肺の状態がかなり悪く、『もしかしたら、もうダメなんじゃないかと思った』と言われました。その後、僕が持ち直したのは、驚きだったそうです」

 こう見て来ると、息子の離婚歴がかすむほどのドラマチックな人生だ。しかも壱成の離婚の報の直前には愛娘、すみれの妊娠といったおめでたい話題も伝えられている。そうした出来事の度に、人柄なのか生真面目に取材に対応し、それが時に批判の対象になったりもする。少なくともドラマ性だけはまったく「欠落」していないのだ。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[5/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。