文在寅大統領に「靴を投げたおじさん」単独インタビュー…

国際 韓国・北朝鮮 2020年7月21日掲載

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「靴投射」「靴烈士」と呼ばれて

 7月16日午後3時過ぎ、ソウル永登浦区の国会議事堂本館前。文大統領は国会で開院演説を終えた後、与野党の代表と歓談し、議事堂を出るところだった。それを待ち受けていたのが、他ならぬ、家出青少年を支援する市民団体「肯定の力」のチョン・チャンオク代表。彼は、自分の黒い靴を脱ぎ、文大統領に向かって投げた――。このほど、当のチョン代表が単独インタビューに応じ、「文大統領に靴を投げた理由」について率直に語る。

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 靴は文大統領に当たることはなく、代表は文大統領に、「共産主義者・文在寅」と叫んだ。国会職員と大統領府の警護員らは代表をすぐに制止したが、代表は「共産主義者・文在寅を自由な大韓民国からすぐに追い出さなければならない」「偽の平和主義者偽善者・文在寅」などと叫び続ける。代表は直後に一旦拘束され、公務執行妨害、建造物侵入、侮辱罪の容疑で逮捕状が出された(19日に令状が棄却され、釈放)。

 図らずも、韓国国家元首に関するセキュリティの甘さを露呈した恰好だ。これが靴でなく凶器だったなら……。

 保守支持層は代表を「靴投射」「靴烈士」と呼んで彼の行動を評価するが、大統領の擁護派は当然、彼を「靴テロリスト」と批判。いかにして、彼が「靴投げおじさん」となるに至ったのか。以下の一問一答を通じて見ていくことにしたい。

――まずは、自己紹介をお願いします。

 1963年生まれで満57歳。京畿道安山で家出青少年支援市民団体「肯定の力」を運営しています。自費を投じて家出青少年たちの才能を発掘して教育する。私は男の子、妻は女の子の担当です。ダンスや音楽などに関心を示す青少年が多く、彼らを積極的に支援しています。

 過去、韓国で「セウォル号事件」が発生した後、被害者を追悼する平和コンサートを開きました。しかし、事件が特定の政治勢力に利用されてしまったので、そういった活動からは手を引くことになりました。

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