文在寅大統領に「靴を投げたおじさん」単独インタビュー…

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平和統一を望む一国家の元首としてふさわしいのか

 また、昨年8月に設立された北朝鮮人権団体「南北共に国民代表」の共同代表を務め、脱北者らと北朝鮮の人権改善運動を行っています。最近は「北朝鮮人権平和コンサート」を光化門、江南、安山中央の各駅で企画、中国国境地帯における脱北女性の人身売買と搾取問題を伝えています。

――文大統領に靴を投げることにした過程は?

 元々、彼にではなく、普段からその行動に憤っていた国会議員らに靴を投げに行ったんです。しかし、コロナ禍ゆえに国会内への進入が難しかった。そうこうしているうちに、文大統領がやってきまして……。全く計画的なものではなく、衝動的に靴を投げることになりました。

 連行の過程で、警察とボディーガードの4人に口と鼻の周辺を手で塞がれ、首の後ろを強く押さえられ、現在、肩と腕のほうにかなりの痛みを感じます。単に「靴を投げた」という理由だけで、裁判所に拘束令状が請求されたことに強い遺憾を表したい。また、逮捕当時、私服警察が私に「暴行罪が適用される」と言いました。自由民主主義国家で大統領に抗議したことがなぜ暴行罪になるのか聞きたい。長い間、人権運動をしてきましたが、このようなケースは初めてで、軍事独裁時代よりもひどい人権弾圧を受けている。

――衝動的とはいえ、文在寅大統領に対し「偽の平和主義者偽善者」などと、口を極めて罵っています。普段からそのようにお考えになっていたのでは?

 文政権は実質的な効果をあげるどころか、南北共同連絡事務所爆破につながって事実上失敗することになった「南北対話」に執着してきました。その結果、脱北者を抑圧し、北の人権問題に沈黙してきたのです。韓国政府は、北朝鮮に向けてビラを送った脱北者団体の捜査を警察に依頼し、団体法人設立許可の取り消し手続きに入りました。

 さらに、北朝鮮のミサイルによる挑発に対して何度も知らないフリを決め込み、最近は親北主義者らで大統領府の外交安保ラインを固め、北の独裁政権の好みに合わせるばかり。これらは明白な表現の自由抑圧であり、脱北者への弾圧に他なりません。

 昨年、残酷極まりない脱北母子餓死事件や脱北青年強制送還事件が起こりました。脱北者の包容をやめるという傲慢な考えにしか映りません。これが、自由民主主義に基づいて平和統一を望む一国家の元首としてふさわしい公明正大な行動なのでしょうか。

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