うつ、高血圧、脳梗塞の原因…大病が潜む「スマホ猫背」の恐怖

食・暮らし週刊新潮 2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号掲載

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うつ病、高血圧、脳梗塞の恐れも

 首にはまた、自律神経も通っている。このバランスが崩れれば不眠症や倦怠感、あるいはイライラが募って精神的なバランスを欠き、うつ病慢性疲労症候群などを発症するおそれも大いにあるのだ。

「スマホネックに限らず、それによって進行する猫背もまた、血流不足を引き起こすのは言うまでもありません。この状態が続けば高血圧を招くのは明らかで、血管を圧迫して脳への血流が低下するわけですから、それがエスカレートして脳梗塞を引き起こすおそれもあるのです」

 さる神経内科の専門家は、そう警鐘を鳴らしながら、

「上体が傾いているため、猫背は肺も圧迫しかねない。その姿勢のまま呼吸してみれば、いかに吸いづらいかが体感できます。また胃や腸までもが圧迫され、食べものがスムーズに流れにくくなる。胃で分泌される胃酸が逆流して起こる逆流性食道炎の原因にもなります。ハイヒールをよく履く女性も、腰が反って下腹が突き出てがに股の姿勢になり、骨盤が歪んでしまう危険があります」

 たかだかスマホユーザーの悪習慣だと侮ってはいけない。ことは肩が凝るだけでは済まされない。そこには命に関わる大病の芽が潜み、我々現代人を地獄へと引き込むべく待ち受けているのだ――。

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