うつ、高血圧、脳梗塞の原因…大病が潜む「スマホ猫背」の恐怖

食・暮らし週刊新潮 2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号掲載

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大病が潜む「スマホ猫背」矯正術で寿命が延びる(上)

 日本人に多いとされる猫背は、単に「悪癖」で片づけられない危険を孕んでいる。放置すれば内臓や脳に重い疾患をもたらすおそれがあり、中でも引き金となるスマホ中毒は要注意。医療ジャーナリストの蒲谷茂氏が、大病への一里塚となる「スマホ猫背」の矯正法を紹介する。

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 電車に乗れば、大半の人が携帯電話と“格闘”している光景が当たり前となった。かつて主流だった二つ折りの「ガラケー」は追いやられ、取って代わったスマホの画面を、みな一心不乱に見つめている。

 ガラケーであれば、目の動きが画面と操作ボタンとを行き来するため、わずかながらも首の上下運動が見てとれた。が、スマホではそうした動きはない。画面を操作する姿を傍から見ると、誰もがうつむき、首を曲げて覗き込むようにしたまま姿勢を凝固させている。乗客が揃って猫背であるという、異様な眺めが眼前に繰り広げられているのだ。

 携帯電話のみならず、職場や家庭に浸透したパソコンのおかげで、我々は絶えず画面と向き合わざるを得ない生活を強いられている。が、そのつど頸部には、見えないながらも恐ろしい負荷がかかっている。

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