幕末の俳人「加藤素毛」が太平洋“決死の航海”で持ち帰った「31星」の星条旗

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9カ月間で世界一周

 素毛がアメリカから持ち帰ったものは31星の「星条旗」。カリフォルニアが州に昇格してできた「星条旗」(1851~58)の残っていたものをどこかで入手したものか。

 米紙、トランプ、ブキャナン大統領の肖像、ストーブ、バケツ、地球儀など、共に持ち帰ったこれらの品々は岐阜県有形民俗文化財に指定され、加藤素毛記念館などで所蔵している。

 高木館長から多くの秘話を聴き、記念館発行の書籍を示され、加藤素毛伝承マンガ「幕末に世界一周やってみた」を戴いた。中身の濃いマンガで、東京駅までの3時間、ほとんどを費やしたが読み切れなかった。

 素毛は知る人ぞ知る、9カ月間で地球一周を果たした幕末の侍の一人だった。

吹浦忠正(ふきうら・ただまさ)
1941(昭和16)年、秋田市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。大学在学中にオリンピック東京大会組織委国旗担当専門職員を務める。埼玉県立大学教授などを経て、世界の国旗・国家研究協会共同代表。著書に『国旗で読む世界史』『国旗で読む世界地図』など。

デイリー新潮編集部

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