【まだあった「恫喝発言」】 簗和生農水相の「恫喝」は身内の自民党にも…“国家権力の側にいるのは私”の排除工作
「週刊新潮」が報じた簗(やな)和生農水相(47)の“恫喝音声”は国会でも取り上げられる事態となった。10月13日には高市早苗首相から「本当にダサい」という発言も飛び出したが、今度は同じ保守陣営の対立候補を排除しようとしていたあきれた行状も明らかになった。
【現物入手】“簗氏が除名しろ”と迫った末に作られ、簗氏も手を加えたとされる文書。〈反党行為〉〈断じて看過できない〉などの文言が並ぶ… ほか
簗氏と袂を分かち……
発端となった簗氏の「那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットをしました」発言の背景に、今年2月の総選挙があったことは既報のとおり。栃木3区では、那珂川町長や那須烏山市長らが、自民党籍を持ちつつも無所属で出馬した渡辺真太朗氏陣営に就き、結果、簗氏は小選挙区で敗北。比例復活を果たした。
簗氏の地元を巡る保守分裂について、
「分裂が表面化したのは2024年10月の総選挙でした」
こう証言するのは自民党関係者。12年の初当選時から当選を重ねるにつれ増長していった簗氏の言動によって、当時、袂を分かった人々は少なくなかったといい、
「渡辺氏は簗陣営でかつて選対本部長を務めた人物や建設業界の支援を受け、裏金問題で逆風下にあった簗氏に178票差まで迫りました」
辛勝した簗氏は、焦りから強引な手段に打って出た……。
“権力の側にいるのは私”
地元の政界関係者が打ち明ける。
「24年の選挙後、簗氏は毎日のように自民党那須烏山支部長の沼田邦彦県議に電話をかけたといわれます。当時、渡辺氏は同支部の所属だったため、簗氏は“あいつを除名しろ”と執拗(しつよう)に迫ったそうです。いわく“除名すれば、次の選挙で当選したところで無所属だから”と」
沼田県議は対応に苦慮し、県連側に相談。“いきなり除名するのは筋が通らない”旨の反応にも、簗氏の要求は収まらなかった。
「沼田氏に対し“県連の言うことなんて聞くな”“真太朗は落選したんだ。国家権力の側にいるのは、当選した私だ”などと執拗に迫り、屈服させようとしたようです」(同)
結果、沼田氏らはやむなく除名通告書の原案を作成。これを簗氏が全面的に書き換え、沼田氏は渡辺氏に通告書を一度は郵送した。週刊新潮はその現物を入手。そこには先の選挙に立候補した渡辺氏の行動を〈反党行為〉〈断じて看過できない〉とする文言が……。
だが、渡辺氏の元にこの通知書が届くことはなかった。
「沼田氏が除名の全責任を自分に押し付けられると気付き、郵便局に連絡して郵送を止めたそうです。結局、渡辺氏は“迷惑がかかるから”という理由で、自主的に那須烏山支部を抜けました。ただし、自民党籍は残したままです」(同)
簗氏の強引な手法を嫌忌した沼田県議との間にも、以降、大きな溝ができたという。
当の沼田県議は、週刊新潮の取材に、
「この件は、お話を差し控えさせていただきます」
と多くを語らず。
10月15日発売の「週刊新潮」および現在配信中の新潮QUE記事「“国家権力の側にいるのは当選した私だ” 高市首相「危機管理不全」を炙り出した「簗農水相」の怨念」では、簗氏と地元政界の深刻な亀裂のほか、まだある公選法違反疑惑、そして高市政権内で強まる簗氏更迭論について詳しく報じている。








