車ごと海に落ちて死去…女優「太地喜和子さん」 同乗者たちが吐露した深い悔恨と、俳優仲間が霊安室で叫んだ「馬鹿野郎」
同乗者たちが明かした事故の詳細
第1回【「太地喜和子さんがまだ海中に残っていると」…92年に不慮の事故で世を去った大女優 消防署員らが明かした救助現場の一部始終】を読む
女優・太地喜和子さんが伊豆の海に車ごと落ちて亡くなったのは、1992年10月13日未明のことだった。実力・人気ともに文句なし、大女優としての道を着実に歩んでいた太地さんはなぜ、伊豆の暗い海で48歳の生涯を閉じたのか。
「週刊新潮」のバックナンバーで最後の夜を振り返る第2回は、運転していたスナックAのBママと同乗者の親族が明かした転落直後の車中の様子、知らせを受けて病院に駆け付けた関係者が見た太地さんの姿を伝える。
(全2回の第2回:「週刊新潮」1992年10月29日号・1998年9月3日号・2016年2月25日号を再編集しました。文中の年齢、肩書き等は掲載当時のものです)
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【写真】渡辺徹さんらが棺を運んで…「太地喜和子さん」若き日と最期の地
海へ落ちる瞬間、物凄い衝撃
後部座席にいた男優はCさん(33)とDさん(38)。和服のBママを海中で支えていたのは、Dさんだった。
そのDさんが家族に、脱出の一部始終を語っている。太地さんを救えなかったことを悔やみながら、大略こんな話をしたようだ。
「息子の話によると、車が海へ落ちる瞬間、物凄い衝撃があったそうです。と、同時に勢い良く海水が車内に入ってきて、まる海底に吸い込まれるように車が沈んでいったのです。なにぶん地方公演の途中だったので、車には着替えなどを入れた布製のバッグなどを積んでおり、それがプカプカ浮いていたそうです。寒くて暗くて心臓がドキドキし始め、一瞬このまま死んでしまうのかと思ったといっていました。
夜の海でのことだったのと、荷物が視界を阻み、どこに誰がいるのかが分からない状況だったのですが、素潜りの経験から自分の息は20秒くらいは持つと計算したのです。とにかく出口を作らなければいけないと考え、窓を開けるハンドルを探したのですが、初めて乗った車なので分からず、海水を3回くらい飲みながらも、闇雲にドアを足で蹴ったりしたのですが、水圧で開かなかったそうです」
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