車ごと海に落ちて死去…女優「太地喜和子さん」 同乗者たちが吐露した深い悔恨と、俳優仲間が霊安室で叫んだ「馬鹿野郎」
喫煙のために窓を開けていた幸い
事故を起こした車は、ハンドルを回す窓ではなく、いわゆるパワーウィンドウである。
「手で探ったりしていくうちに、自分が煙草を吸うため、幸運にもわずかに開けていた窓に手が引っ掛かったのです。そこで全身の力をかけて窓を引き下ろしたら、ちょうど頭が出るくらいまでになった。まず頭を出し、次に身体を出して脱出した。海面に出るまでは、意識を失ったようになり、海面で少しずつ戻ったそうです」
周囲を見回すと、「女の人」の頭が見え、数秒後、もう1人の男優のCさんが浮上してきた。
「Cさんは自分の身体を保つのが精一杯の状態だったので、息子が“C”と呼んで彼を確認した後で、“喜和子さーん”と叫んで、浮かんでいる女の人を助けに行ったのです。息子は友人から人命救助のやり方を教わっていたので、彼女の顎のあたりに肘を掛けて海水を飲まないように、抱きかかえた。
ところが、Cさんに“喜和子さんではない”といわれ、ふと見ると、スナックのBママさんだったそうです。彼女は和服が海水で重くなり、1人では浮かんでいられない状態だったそうです。グッタリとし、目がひっくり返り、また激しく吐いたので、息子は“頑張れ、頑張れ”と励ましたのです」
尋常ではない「水恐怖症」
「息子自身もジーパンと革ジャケットと靴をつけたままで、気を抜くとすぐ沈没だったといっていました。息子はすぐにも喜和子さんを助けようと思ったのですが、とてもBママさんを1人にすることができなかった。やっとの思いで係留ロープにつかまえさせ、それから精一杯声を出して、助けを呼んだのです」
闇の海中では、視界もきかなければ、声を掛け合うこともできない。原則はもちろん、自力脱出である。が、太地さんのような人並みはずれた「水恐怖症」には、どだい無理な相談だ。
「喜和子の水恐怖症は尋常じゃないですよ。洗面器の水に顔をつけることもできないので、水を流しっぱなしで顔を洗う。恐怖症を治すためにも木原光知子さんのスイミングスクールに通い始めたのに、3回で辞めてしまったんです」(芸能記者)
「水に加え運動恐怖症でもありました。自転車にも乗れないし、学校の徒競走の時、ピストルが鳴って、彼女だけ怖くて後ろに走ってしまったという話があるくらいです」(芸能評論家の桑原稲敏氏)
余力のある者が身を挺して彼女を誘導するしかなかったが、比較的余力のあったDさんは前述の通り、すでに手がふさがっていた。
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