【ブラッサム】「#篤郎祭り」から“渡部篤郎ロス”へ? 大吉も「毎朝、ずっと釘付け」…『ケイゾク』だけじゃない忘れられない“当たり役”
朝からこんな「父親」を見せられたら、憂鬱になる。だけど目が離せない――。NHK連続テレビ小説『ブラッサム』で、主人公・葉野珠(石橋静河)の父・清治を演じた渡部篤郎(58)。10月9日の放送で清治は亡くなったが、わずか2週間で刻んだ強烈な存在感は、簡単には消えそうにない。
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放送直後の『あさイチ』でも、清治の話題で盛り上がった。SNSで「#篤郎祭り」というハッシュタグが生まれていたことも紹介され、博多大吉は「2週間は本当に渡部篤郎祭りと言いましょうか」「毎朝、ずっと釘付け」と振り返った。あの父親がもう見られないとなると、“渡部篤郎ロス”を感じる視聴者もいるのではないだろうか。
前日の8日には、錯乱した清治が包丁を手に家を飛び出す場面も。毎日放送をチェックしている芸能ライターの津田春子さんも、この日の演技について「幻覚を見て包丁を振り回すなどの鬼気迫る演技を見せていた。朝から気が重くなりましたね」と話していた。
だが、こうして見る側の心が揺さぶられるのも、渡部の演技あってこそ。『ブラッサム』に加えて、Netflix『ダウンタイム』でのモラハラ院長、『ポリティカルパン』(フジテレビ系、水曜夜10時)の謎の情報屋など、話題作への出演が続いている。
恐ろしい人物から、傷を抱えた男、恋に迷う普通の男まで。その演技の幅を知れば、清治とは違う魅力にも出会えるはずだ。ドラマや映画に詳しい津田さんに、渡部の魅力がたっぷり詰まった歴代の“当たり役”を聞いた。
陽気なドラマでひとり「夜の匂い」が…
津田さんがまず挙げたのは、1993年の『湘南女子寮物語』(テレビ朝日系)。水谷豊主演の青春ドラマだが、若き渡部は周囲と違う空気をまとっていたという。
「水谷さんや田中律子さんが陽気な演技をする中で、渡部さんはひとり退廃的なムードを醸し出していて、どこか夜の匂いを感じさせました。当時はまだ広く知られた俳優ではありませんでした」(津田さん、以下同)
共演したRIKACOとは同年に結婚。俳優としての歩みだけでなく、私生活でも節目となった作品だった。
「RIKACOが過去に「絶対に彼は売れるからつばつけた!」と公言していましたが、その通り、RIKACO側が引っ張る形での結婚だったそうです」
その渡部を印象づけたのが、1997年の『ストーカー 逃げきれぬ愛』(日本テレビ系)だ。高岡早紀演じるヒロインに執拗につきまとう眼科医・三枝辰也を演じた。
「当時はまだ“RIKACOの夫”というイメージが強かった渡部さんが、俳優として強烈に認識された作品だと思います。ストーカーという言葉が日本で広まり始めた時期でもあり、その恐ろしさを伝えるようなドラマでした。日本テレビでは月曜夜10時のドラマ枠があったのですが、その枠の中でも高い平均視聴率13.5%という数字。渡部さんの猟奇的な演技も話題となって、出世作は間違いなくこれだと言えるでしょう」
整った顔立ちや色気が、安心感ではなく不気味さにつながり、“怪演俳優”と呼び称されることも。その持ち味は、『ブラッサム』の父親役にも生かされているようだ。
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