「50歳以降の女性“対策ナシ”で4割が骨折」 骨粗鬆症を遠ざける「三つの栄養素」と「取るべき食材リスト」

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カルシウム、ビタミンD、コラーゲンを

 体操と並んで大切なのが、骨質を守る食事です。AGEsの材料となる高血糖を避けるため、糖質過多の清涼飲料水は控えめに。揚げ物や焦げた肉などの高温調理ではAGEsが多く生成されますから、蒸す、煮る、ゆでるを優先してください。焼き魚より煮魚。唐揚げよりしゃぶしゃぶ。ちょっとした選択の積み重ねが、今後の骨に効いてきます。

 そして取っていただきたいのが、広く知られている、骨の原料となるカルシウム、その吸収に不可欠なビタミンDに加えて、骨質に関係するコラーゲンです。コラーゲンは質が大事で、体内でコラーゲンが作られるときに必要となるアミノ酸(タンパク質)、コラーゲンの質を上げるビタミンC(ブロッコリー、ピーマン、ほうれん草、キウイ、柑橘類)、鉄分(レバー、カツオ、厚揚げ、納豆、豆乳)を意識して取りましょう。ただし、腎臓病がある人はタンパク質の取りすぎが問題になりますので、主治医に相談してください。

 伊能忠敬が17年かけて地球1周分を歩き切れたのは、紛れもなく“骨”に支えられていたおかげです。私たちに忠敬ほどの旅は必要ありません。しかし「自分の足で最後まで歩く」ことは、誰にとっても人生最大の自由を守る営みにほかなりません。骨の老いと向き合うのは、その自由を守るための、もっとも確実な自己投資なのです。

斎藤 充(さいとうみつる)
東京慈恵会医科大学整形外科学講座主任教授。東京慈恵会医科大学卒業、同大大学院修了。同大附属病院副院長。日本整形外科学会副理事長。2010年、骨の強さは骨密度だけでは決まらないこと、骨質の低下が骨折に深く関与していることを世界に先駆けて論文発表し、大きな注目を集める。著書に『100年骨』(サンマーク出版)など。

週刊新潮 2026年9月3日号掲載

特別読物「男女とも40代から要注意 骨粗鬆症を遠ざける『食事』と『習慣』」より

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