「母と養父」に“30時間の暴行”を受け絶命した「6歳男児」 施設職員が見ていた生前の無残な姿「顔は腫れ左目に眼帯。階段すら自力で上がれない」

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階段すら自力で上がれない有様

 そんな自分勝手な両親の申し出を、A君の曾祖母は受け入れるはずもなかったが、すでに再婚していたCの前夫が承諾してしまう。

「元々、親権はC側にあったしね。また、彼女の言う通りにしないと何をされるか分からないと恐れて、渋々ながらに引き渡してしまった」

 この日からA君の地獄の日々は始まるのだが、それはそのまま、CとB夫婦による執拗な“幼児虐待”の始まりでもあった。こどもセンターの児童相談員の1人がこう語る。

「今年(編集部注:事件が発生した2001年)の1月25日、“長男が2歳の弟をいじめて困る”という相談がありました。そして、それから1週間後に両親とA君とが来所してきたのですが……」

 彼は、暗い顔をしたA君の様子を一目見て、思わず息を呑み込んだという。

「誰が見ても分かるほどに無惨な姿だったのです。左目に眼帯をした顔は赤くパンパンに腫れ上がっていた。しかも、老人のように腰を折って歩くのでよく見たら、A君の脚は象の足のようにイビツになっていて、階段すら自力で上がれない有様だった」

「全身をゴルフのパターで殴られた」と

 この時点で、センター側がA君を保護することを即決し、併せて母親のCにもこうなった事情を問い質した。

「彼女は“躾を厳しくやっているので叩くこともある”と言い、“でも、このままだったら、やがて新聞に載るような事件を起こしそう”とも答えていたので、少しは子供を虐待しているという認識があるのかなと思ってしまった」

 しかし、翌日になって病院で診察を受けさせたところ、A君の全身に殴打痕と皮下出血、また、両方の鎖骨が何度も骨折していたことが判明する。とてもじゃないが、“躾で叩いた”程度の傷害ではなかったのである。

「全身をゴルフのパターで殴られたそうです。しかもA君は“お父さんにも何回か叩かれたが、お母さんほどは多くない”とも言っていた」

 文字通り、鬼の所業だ。しかもこれは、A君を引き取ってからたった1カ月間に起きた出来事だった。この日を境に、児童養護施設に保護されることになったA君は、この4月から新1年生となって、近くの小学校に通っていた。

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