陰のう内の血管が「ミミズ」や「うどん」のように…「2人目不妊」、男性側にも原因が 見逃されがちな病気とは
「2人目がなかなかできない……」
そんな悩みを抱える夫婦は少なくない。1人目は自然に授かったのだから、自分たちに問題はないはず――そう考えがちだ。しかし、「二人目不妊」の要因は、意外なところに潜んでいる。何年も婦人科に通っても教えてもらえず、男性の泌尿器科で初めて判明するケースもある。
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「2人目不妊とは、1人以上子どもがいる夫婦が避妊していないにもかかわらず、1年以上妊娠に至らない状態を指します。不妊の原因は女性だけではありません。WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊カップルの原因が女性のみにある場合が48%、男性のみにある場合が24%、男女ともにある場合が24%です。つまり、女性だけが原因と決めつけるのは早計なのです」
こう教えてくれたのは、銀座リプロ外科の永尾光一先生だ。
「男性不妊にはさまざまな原因がありますが、その多くを占めるのが精索静脈瘤です」(永尾先生、以下同)
男性不妊の原因として最も多いにもかかわらず、一般にはあまり知られていない精索静脈瘤とは、どのような病気なのか。解説してもらった。
陰のうに現れる"異変"
「精巣から心臓へと血液を戻す、二種類の精索静脈(内精静脈と外精静脈)があります。通常は、弁の働きによって血液は精巣には戻ってきません。しかし弁がうまく働かないと血液が逆流し、静脈がこぶ状に膨らみます。陰のうの中で血管がミミズが這うように浮き出たり、ブヨブヨとうどんのような感触があることもあり、多くは左側に起こります」
そもそも、精巣は体温より2~3℃低く保っておく必要があるとされる。精索静脈瘤があることで、熱がこもって精巣の温度が上昇し、精子を作る機能が低下する。精子の数が減るだけでなく、運動率の低下やDNA損傷など、精子の質にも影響する。
「あとは、左右を比べると、左の精巣が小さくなったり、左の陰のうが腫れたように大きく見えたり、垂れ下がったりすることもあります」
見た目が変わっていても、「痛くないから」と放置してしまう人もいる。
精索静脈瘤にかかる男性は10代前半から増加し始め、ボリュームゾーンは「強いて言えば30代」。成人男性の15~20%にみられるありふれた病気だ。原因ははっきりとは分かっていないが、生まれつきの体質や血管の構造などが関係し、思春期以降に発症、進行すると考えられている。
そのため、一人目を授かった時には妊娠に影響がなかった場合でも、その後に精索静脈瘤による悪影響が進行し、二人目不妊の原因になることがあるという。
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