陰のう内の血管が「ミミズ」や「うどん」のように…「2人目不妊」、男性側にも原因が 見逃されがちな病気とは

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顕微授精5回でも授からず…手術1カ月後に自然妊娠

 なかには、術後まもなく自然妊娠に至るケースもある。例えば夫35歳、妻39歳の夫婦。妻は32歳のときから婦人科で不妊治療を始め、顕微授精を5回行うも結果が出なかった。"そろそろタイムリミットか"というころ、夫が精索静脈瘤の手術を受けた。すると、わずか1か月後に自然妊娠したという。

 また、夫31歳、妻29歳の夫婦は不妊治療を続けるも、妊娠することはなかった。“もう夫婦ふたりだけの老後だね”と覚悟していたという。しかし、夫の精索静脈瘤手術後、5か月で自然妊娠。その後、第2子、第3子にも恵まれたという。

「2人目不妊は妻のせい」は思い込み

「男性は、どうしても“何歳になっても自分は子どもが作れる”と思い込みがち。第一子がいればなおさらです。実際、私の外来でも『一人目は自然妊娠だったので、自分は調べなくても大丈夫だと思っていました』という男性は多いです」

 しかし、一人目を授かった時と同じ状態が続くわけではない。加齢や生活習慣の影響で、精子の数や運動率は低下し、DNA損傷が進む。精子のDNAが傷ついていると、奥さんの卵子が正常であっても、DNAの傷ついた受精卵になってしまうので、難治性不妊や流産の原因になります。

「“1人目を授かれたのだから自分は大丈夫”“2人目不妊の原因は妻側にある”と決めつけず、精索静脈瘤を疑ってみることをお勧めします。精索静脈瘤は、男性不妊の中でも数少ない『治療できる原因』ですから」

 数年悩んだ末に、たった一度の手術で好転することもある。

取材・文/武蔵野りり子

デイリー新潮編集部

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