陰のう内の血管が「ミミズ」や「うどん」のように…「2人目不妊」、男性側にも原因が 見逃されがちな病気とは

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まずはセルフチェックを

 ひょっとしたら自分も? どうやったらわかるのだろうか。

「セルフチェックもできます。立った状態でお腹に力を入れ、陰のうを触ってみる、もしくは鏡などを使って陰のうの状態を観察してみましょう」

・陰のうの大きさに左右差がある
・精巣(睾丸)の大きさに左右差がある
・陰のうの片側が常に垂れ下がっている
・陰のうの表面がデコボコしている
・陰のうの血管がミミズのように浮き出ている

 これらの状態に一つでも該当し、不妊に悩んでいるなら――

「進行性の病気なので、すぐに泌尿器科を受診してほしいですね」

 永尾先生によれば、実際には不妊治療を続けてきたものの、夫が泌尿器科を受診して初めて精索静脈瘤が見つかるケースも珍しくないという。

「産婦人科では女性の診療が中心となるため、男性の精索静脈瘤までは診断できません。そのため、男性側の検査が後回しになり、奥さまが何年も不妊治療を続けたあと、初めて当院を受診される男性もいます。二人目不妊で悩んだら、男性側もできるだけ早い段階で泌尿器科を受診していただきたいです」

エコー検査は5分 負担も少ない

「セルフチェックで気になる所見があったり、不妊に悩んでいたりする場合は、泌尿器科でエコー検査を受けてください。検査は5分ほどで終わり、体への負担もまったくありません」

 精索静脈瘤と診断されたら、薬では治らないので、手術が必要になる。健康保険が適用される顕微鏡下手術があり、入院・全身麻酔手術の自己負担は約15万円だ。ただし、細く見つけにくい逆流静脈が残る場合があり、外精逆流静脈を処理できないので再発につながることもある。

「従来の手術では再発が多いため、私の手術には直径0.5ミリ以下の極細の血管やリンパ管まで見分け、顕微鏡を見ながらつなぐ超精密な技術を取り入れています。逆流する静脈を一本ずつ確認して処理する特殊なものです」

 外精逆流静脈も含め、細い逆流ルートまで見逃さずに遮断することで、術後の再発率は0.1%以下だという。なお、この術式は日帰り・局所麻酔手術で自費診療(約42万円)だそう。自費だけに少し高額だが、再発が防げるのは魅力だ。

「精索静脈瘤の手術後は、一般的に3~6カ月ほどで精液所見の改善が期待されます。私が手術した患者さんでは、顕微授精を受けた方の約4割、体外受精を受けた方の約半数、人工授精しかないと言われた方では約6割が自然妊娠されています」

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