トクリュウ「闇バイト窃盗犯」は“下見”だけでなく“盗聴”も!? 専門家が明かす「盗聴器が見つかるのはどのお宅でも“同じ場所”です」
「トクリュウ」の通称で知られる、匿名・流動型犯罪グループによる荒っぽい手口が日本中を震撼させている。今年5月、栃木県上三川市で発生した強盗殺人事件では自宅で60代女性が命を奪われ、家族も重傷を負った。さらに7月7日には、岐阜県可児市や美濃加茂市などの地域において、トクリュウによる犯行と見られる郊外の住宅を狙った空き巣事件が相次いで発生した。
【写真を見る】開けてビックリ…電卓の内部に仕込まれた集音マイク。それ以外に“どの家庭にも必ずある物”から盗聴器が見つかることも
いずれも複数人による犯行であることが分かっているが、岐阜県の事件で特徴的なのは、家屋への侵入から逃走に至るまでの時間がわずか1分足らずだったという点だ。しかも、犯人たちは麦わら帽子に安全靴、農作業着という服装で周辺の風景や環境に溶け込みやすい出で立ちだった。
こうしたトクリュウによる犯行と見られる事件では、犯行グループが事前に現場周辺で入念な下見を行うことが多い。そうしたなか、狙いを定めた民家や店の内情をより詳しく知るため、彼らが“盗聴器”を利用している可能性が指摘されているのだ。
入念な下見
「岐阜県で起きたトクリュウと見られる空き巣事件も、手際の良さから盗聴器が使われた可能性高い。私はそんな印象を持っています」
盗聴器の調査を手掛ける株式会社ティー・アール・エスの酒井賢一代表は、自身の経験を踏まえてそう語る。
「ここ数年でしょうか、後から思うと“あれはトクリュウによる下調べを疑った方からの調査依頼だったのではないか”と感じるケースが増えています。主な地域は埼玉、千葉、栃木、群馬、山梨など関東一円。いずれも山間の山村や農村と呼ぶべき地域です。依頼者の多くは“スーツなどではなく、普段着で来て欲しい”“目立たないように作業着でお願いします”という具合に、とにかく近所の目を気にしている方がほとんどでした。やはり、私たちのような“よそ者”が来ると、服装はもとより、雰囲気などですぐに分かると言われました。見慣れない来客があるだけで、近所では目立ってしまうんでしょう」
トクリュウはどんな盗聴器を好んで使うのだろうか。
「こうした依頼人がトクリュウの関与を疑っているケースでも、見つかる盗聴器は普段の依頼で見つけるものと代わり映えはしません。コンセントに差し込んで使う電源タップや電源タップ付きの延長コードを模したものなど、市販されているものばかり。これらは一見しても盗聴器とは気づかれません。しかも、電池式とは違って電源はコンセントから供給されますから、停電したり家のブレーカーが落ちたりしない限り、電波を発信することができる。設置者にとってはかなり使い勝手が良いものなんですよ」
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