浮気がバレて妻が出て行った…息子たちの世話はどうする? 「それなら私が」 “不倫デリバリー” が招いた41歳夫の修羅場

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【前後編の後編/前編を読む】「けじめは大事」と言われ、結婚まで肉体関係ナシを貫いたのに…“純粋な妻”と暮らす41歳夫が落ちた「エリート新入社員」の魔力

 宮園悠樹さん(41歳・仮名=以下同)は、30歳のときに妻の真未さんと結婚し、2人の息子にも恵まれた。3歳年下の真未さんは、悠樹さんいわく“純粋でか弱い”妻。だが、悠樹さんの職場に新入社員として麻香さんがやって来たことで、一家の平穏は揺らぎ始める。当時27歳だった麻香さんは、海外経験が豊富で、大学院を出て就職したキャリアの持ち主。エリートでありながら「麻雀が好き」という意外な一面もあり、悠樹さんの心は次第に惹かれていった。

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 異動してからも彼女との交流は続いた。勤務先では有志によるサークル活動が盛んで、悠樹さんは新入社員のころ、自ら写真部を立ち上げた。10名前後で活動は続いており、麻香さんも仲間入りした。

「どんなカメラでもいいしスマホでもいい。3ヶ月に1回くらい、みんなで写真を持ち寄って批評会をするんです。たまにプロのカメラマンを招いて講師を務めてもらったりもした。有志だけでどこかへ行って撮影会をすることもありました。桜の季節なら花見を兼ねて撮影会と称して宴会をしたこともあります」

 麻香さんが写真部に入ってきてから、悠樹さんの気持ちが微妙に変わっていった。それまでは、あくまで「優秀ながらかわいい後輩」だったのが、女性として意識するようになったのだ。特にきっかけがあったわけではないのだが、あるとき有志数名で撮影会に出かけたとき、麻香さんが「ボーナスで買っちゃいました」というミラーレスのカメラを持って来た。

「まだ使い方がよくわからないと言っていたんですが、そのときちょうどプロに来てもらっていた。彼女は機関銃のように質問を浴びせて技術を習得、たった半日で、すばらしい写真を撮ったんです。背景をうっすらぼかし、桜の花びらが青空にくっきり映えるような写真。プロも絶賛していましたけど、彼女、ありがとうと微笑みながらも『でもつまらない写真だと思う。きれいなだけ』って。その言葉に心を射貫かれました。誰が見ても、その時期しか撮れない美しい写真ですよ。コンテストに出したら素人としては優勝するであろうという画像だった。でも一刀両断、つまらないと言い切った。すごいでしょ。その彼女のメンタリティに惚れてしまいました」

 自分なら褒められて大喜びして、本当にコンテストに出してしまうだろうと悠樹さんは言った。だが彼女はあくまでも冷静だった。自分の目を曇らせず、理想を見つめているのだと悠樹さんは感じた。

「僕がじっと彼女を見ているのがわかったんでしょう、目が合いました。その瞬間、彼女の目が妙に色っぽく光った。僕にはそう見えたんです。何も言わなくても、彼女とは何かが通じ合っている。そう思いました」

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