浮気がバレて妻が出て行った…息子たちの世話はどうする? 「それなら私が」 “不倫デリバリー” が招いた41歳夫の修羅場

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「アサカって誰?」

 泥沼にはならない自信があった。仕事は以前よりずっとうまくいっていたし、家庭も良好だった。週末には家族でよく出かけたし、週末の夕食は悠樹さんが腕によりをかけた。

「だけどそんなときふっと、麻香にも食べさせたいな、何をしているんだろうなと気持ちが動くんです。負い目というわけではないけど、僕に家族がいて彼女はひとり暮らしというのが引っかかった。もちろん、彼女はひとりが好きなタイプだと自分で言っていましたけど、どうしても気にはなっていましたね」

 昨年秋、彼は満41歳になった。男の大厄の年だ。誕生日の夜、寝室で妻が「アサカって誰?」といきなり問い詰めるような口調で言った。悠樹さんの脳内がコンピューターのように回った。

「アサカ? さあとごまかしたら『アサカが好きなんだって寝言言ってたわよ』って。なにそれと妻の顔を見たら、涙を流していた。『浮気してるんだよね』『どうして?』『私に不満があるなら言って』『どこの誰なの』と一気に詰められて、何も答えられなかった。わからないよ、アサカなんて知らないよと言ったら、ふざけるなと。彼女の住所を妻は知っていました。それ以上の言い訳はできなかった」

 さっきまで子どもたちと一緒に「パパ、おめでとう」とケーキを切ってくれた妻の顔が、今は般若のようにつり上がっていた。

妻が出て行き…麻香さんからまさかの“提案”

 彼はリビングのソファで眠った。朝起きると真未さんはいなかった。何がどうなっているのかわからず、彼はとりあえず子どもたちに朝食を食べさせ、学校へ送り出して会社へと急いだ。

「鬼のように真未に電話をかけたけど出ない。しかたがないので真未の実家にかけると、義母が出て『しばらくここにいるって聞かないのよ』って。何があったのとは言わなかったから、真未がどこまで話したのかはわからなかった。彼女が子どもを放置していられるとは思えなかったけど、ちょうどそのころ僕は仕事もものすごく忙しかったから、正直言って、どうしようとうろたえるしかなかった」

 たまたま昼休みに外へ出ると、麻香さんとばったり会った。家庭の話などめったにしなかったのに、つい彼女に愚痴めいたことを言ってしまった。すると彼女は意外なことを口にした。

「私が夕食、届けてあげようかって。あなたが朝、ご飯を炊いておけばいいじゃない。業者みたいなふりしておかずを家の前に置いておくわよって。何を言ってるんだと思ったけど、そのときは時間がなくて、じゃあと別れたんです」

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