浮気がバレて妻が出て行った…息子たちの世話はどうする? 「それなら私が」 “不倫デリバリー” が招いた41歳夫の修羅場
その後も「配達」は続き…
その日だけは残業を途中で切り上げ、家に電話をしてみると長男が「お弁当会社の人が、パパから注文を受けたと言って保冷箱に入ったお弁当を置いていったよ」と言う。食べていいかと聞かれたのでいいよと言った。焦って帰ってみると彼の分がテーブルの上にあった。
「あんな短時間でどうやって作ったのかわからないけど、変わった女性だなと改めて思いました。子どもたちがママはどうしたのと言うので、『ママはちょっと用事があって、おばあちゃんの家にいる。2、3日で帰ってくる』と言うしかなかった」
翌日も、さらにその翌日も、玄関前の保冷箱にはおいしい弁当が入っていた。麻香さんの行動力と体力に驚くとともに、真未さんへの怒りのような感情がわき起こってきた。子どもたちも寂しがっているから早く帰ってきてほしい、オレが悪かったと義母に伝えた。それでも真未さんは連絡してこなかった。
どうやら麻香さんは、早めにいったん家に戻ってお弁当を作り、悠樹さんの家の前に置いてから会社に戻って仕事をしていたようだ。彼女は何も言わなかったが、そうでもしなければ夕方、弁当を届けることは不可能だ。ということは、前日の夜に下ごしらえなどをするのだろう。麻香さんの体が心配だった。
5日目に起きていた修羅場
5日目、遅めに帰宅すると妻がリビングにいた。子どもたちはと聞くと、もう寝たと。真未さんの母親もいた。
「これ見てと妻が手を差し出したんです。そこには髪の毛が何本もからみついていた。『あなたの彼女の髪よ』って。どうやら帰ってきた妻と、弁当を運んできた麻香が鉢合わせしたらしい。妻は彼女が業者ではなく、僕と関係のある女性だとすぐにわかったんでしょう。 彼女の髪をつかんで引っ張った。彼女は妻を突き飛ばすようにして逃げていったそうです。義母は『長い夫婦生活、そういうこともあるって真未には言ったんだけど、どうしても許せないって。でも離婚はしたくないというのよ。悠樹さん、どうする?』って。義母は僕を責めるような口調ではなかったけど、娘のことは心配していたでしょう。子どもたちの気持ちがね、とも言っていました。とにかくふたりで話し合って解決しますと頭を下げました。その日は義母に泊まってもらって」
翌日は土曜日で、子どもたちは母親から離れようとしなかった。義母は「ごめんね、おばあちゃんが病気になっちゃったから、ママが看病してくれていたのよ」と言い聞かせていた。
「こうやって話すと、なんかとんでもないことしちゃったなと思うんですが、あのときはあまり実感がなかった。麻香にすまないことをしたと思って『解決に向かっている。お弁当、ありがとう。お礼は改めて』というメッセージだけ送っておきました。彼女がしてくれたこととはいえ、ものすごく大変なことを何日もさせてしまったわけですから」
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