「ヘリでゴルフ場に着陸」「自分の原稿を読んで号泣」…84歳で死去「落合信彦」氏 ハチャメチャ伝説の真相
国際ジャーナリストで作家の落合信彦さんが2月1日、老衰のため亡くなった。84歳だった。
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長男でメディアアーティストの落合陽一氏(38)はこの日、自身のXで父の永眠を告げると共に、《今まで育ててくれて本当にありがとうございました.あなたは私にとって無茶苦茶で大変にべらぼうな人でありました》と結んだ。
陽一氏の父親評に大きく頷いたのは、主に50代半ば以降の男性かもしれない。彼らが高校生、大学生の頃、落合氏は男性誌「週刊プレイボーイ」(集英社)で「20世紀最後の真実」を連載。UFOは南米に逃亡したナチスの残党が製造したとの新説は、それまでの“UFOブーム”とは一線を画するものとして若者の間で議論の的となった。同じく男性誌「GORO」(小学館)では「ブタは死ね!」と題したハードボイルドなエッセイを連載(のちに「狼たちへの伝言」として出版)、必然的に若い男性読者を中心に“国際ジャーナリスト・落合信彦”の名は周知されていった。そんな落合さんがいかに“無茶苦茶で大変にべらぼうな人”であったか、「週刊新潮」(2016年8月23日号)に掲載された記事から“落合信彦の真実”の一端をご紹介しよう。
(以下は「デイリー新潮」2017年8月19日配信記事からの再録です)
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大海原に浮かぶ海底油田プラントに舞い降りた一機のヘリコプター。そこから現れた眼光鋭いサングラスの男は、「作家・国際ジャーナリスト 落合信彦」。世界中を飛び回る彼は、取材を終えると、辛口のビールで喉の渇きを潤した――。
そんな映画のワンシーンのようなCMが、昭和が幕を閉じるまでの約2年間、全国のお茶の間に流れた。昭和62年(1987)3月に新発売された「アサヒスーパードライ」のCMだ。このビールを空前の大ヒットへと導いた時期、すでに「落合信彦」は出版業界では「伝説の作家」となっていた。もっともそのレジェンドとは、思わず眉を顰めたり、耳にした瞬間、吹き出してしまうトンデモ伝説の数々なのだが……。
たとえば、大晦日になると、千葉県のゴルフ場には各社の担当者や出版関係者が15名ほど集い、落合センセイを囲んで年越しをするのが恒例行事となっていたが、そこで目を疑うような光景があったという。
「集合時間になっても落合さんが現れないので心配をしていたら、バリバリバリバリッとものすごい轟音を立てながら、ヘリコプターが飛んできて、ゴルフ場に着陸したんです。中から現れたのは、もちろん落合さん(笑)。『悪い悪い、忙しくて』なんて言ってましたが、ビールのCMを意識しているのは明らか。あの人なりの自己演出だったんでしょうが、普通の感覚ではない」(元担当編集者)
唯一無二の「落合ワールド」については、別の編集者の証言からもうかがえる。
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