台湾の「シリコンシールド」は中国の圧力を跳ね返せるか――東大教授が考える「経済が武器化する時代の戦略思考」
高市早苗首相の国会答弁に中国が猛反発したことで、台湾有事への関心がかつてなく高まっている。中国は武力による台湾併合の可能性を排除しておらず、近年の習近平氏の言動や中国の戦狼外交を見れば、決して予断を許さない状況であろう。
中国に対する抑止力を考える上で、アメリカの軍事力およびその同盟国によるサポートが必要であるのは論を俟たないが、「経済が武器化する時代」において忘れてはならないのは、地政学と経済安全保障を組み合わせた「地経学(geoeconomics)」の視点である。...

