「秘書を長時間怒鳴り続ける事件が」 高市首相の夫の“言動”が波紋 「脳梗塞で倒れたが、現在は回復」
【前後編の後編/前編からの続き】
高支持率で上々の滑り出しを見せた高市早苗首相(64)。外交の場での振る舞いでも前任者よりも高い評価が目立つ。が、一方で今後、悩むことになりそうなのが夫君の言動だ。さらにはあの「キングメーカー」という不安要素もあるのだとか……。
***
【写真】高市早苗氏が20年前、「再婚夫」と最初に結婚した時の「ウェディングドレス姿」
前編【「安倍氏の“正統後継者”だとアピール」 高市首相が人事も政策も安倍政権を踏襲する理由とは】では、高市首相がさまざまな面で安倍政権を踏襲している理由について報じた。
市場は高市流の経済政策「サナエノミクス」がアベノミクスの路線を踏襲すると判断。急ピッチで円安が進み、高市総裁就任前には1ドル147円だった為替が約8カ月ぶりに一時153円にまで下落した。
一方、日経平均株価は2000円以上値上がりし、10月27日にはついに5万円の大台を突破しているが、
「安倍政権下のデフレ経済と異なり、現在は物価高の経済環境にあります」
と、経済ジャーナリストは指摘する。
「首相は物価高対策として、ガソリン暫定税率の廃止や年収の壁の引き上げによる所得税減税に意欲を示していますけれど、低金利が続いて円安が進むと輸入コストが上昇し、食料品など生活必需品の一層の値上がりを招く。リフレ政策の採用は、首相肝いりの物価高対策に逆行する恐れがあるという見方があります」(同)
安倍元首相の“遺産”であるリフレ政策を見境なく推進すればするほど、国民生活をさらなる苦境に追い込みかねないわけだ。
「秘書らを長時間怒鳴り続けるという事件が」
しかし、である。首相はどこまでも安倍氏のひそみに倣おうとしているらしい。安倍氏はファーストレディの昭恵夫人による“反原発発言”など、その奔放な言動にしばしば悩まされた。高市首相もまた「ファーストハズバンド」の山本拓元自民党衆院議員(73)の存在に翻弄されるかもしれないというのである。
自民党関係者が語る。
「高市さんと山本氏は2004年に結婚し、政治信条の違いから17年に一度、離婚しています。21年に再婚した際は、戸籍上の姓をどちらにするか“じゃんけん”で決めることにし、山本氏が負けたので本名は『高市拓』です。高市事務所のスタッフではないのですが、秘書らに“わが物顔”で振る舞うそうです」
どういうことか。
「昨年の総裁選期間中、彼が議員会館の高市事務所で秘書らを長時間怒鳴り続けるという事件がありました。その時のあまりの剣幕に、同じフロアにある他の議員事務所の秘書たちも眉をひそめたという話」(同)
この点、高市事務所に確認を求めたが、期限までに回答はなし。
「山本氏は今年に入って脳梗塞で倒れ、一時は高市さんが介護していた。現在、つえが必要とはいえ歩けるまでに回復しているようです。本人はメディアに“欧米と違って、日本ではパートナーは目立たないほうがいい。ステルス旦那として支えたい”と話しています。とはいえ、体調が戻れば今後、官邸スタッフが粗略に扱われかねないと危惧する声も聞かれます」(同)
無論、山本氏の回復は喜ばしいことだが、同時に懸念の声も広がっているというわけだ。
[1/3ページ]



