「秘書を長時間怒鳴り続ける事件が」 高市首相の夫の“言動”が波紋 「脳梗塞で倒れたが、現在は回復」

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「楽観は禁物」

 一時は首班指名の道筋さえ危ぶまれた高市首相も、政権発足直後のご祝儀相場とはいえ、たしかに支持率は概して高い。

 しかし、安倍官邸時代の内情を知る関係者は「楽観は禁物」だと言う。

「安倍政権では、首相秘書官筆頭格の政務担当だった今井尚哉(たかや)氏(67)が安倍首相とかんかんがくがくの議論を交わし、政策を練る中で、時には首相を罵倒することすらありました。片や、高市首相には諫言を口にするような股肱の臣がいない。勉強と称して一人部屋にこもってしまう悪癖があるし、官邸スタッフと談論風発にやり合える雰囲気が醸成されるのかどうか。今井氏も非常勤の官房参与にとどまり、高市政権から半歩引いているように見えるのも気がかりです」

 いかに安倍氏の衣鉢を継ごうとも、首相の膂力(りょりょく)なくして政権の前途は危うい。

 前編【「安倍氏の“正統後継者”だとアピール」 高市首相が人事も政策も安倍政権を踏襲する理由とは】では、高市首相がさまざまな面で安倍政権を踏襲している理由について報じている。

週刊新潮 2025年11月6日号掲載

特集「安倍晋三が残した“遺産”に頼る高市早苗首相の不安」より

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