「党にマイナスでも国が第一」と腹をくくり… 首相に“担がれた”村山富市氏、本当の思い【追悼】
物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は10月17日に亡くなった村山富市氏を取り上げる。
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巡り合わせの人生――。村山富市氏がよく口にした言葉だ。1994年、対立を続けてきた自民党と社会党が手を携え、新党さきがけも加わった「自社さ」連立政権で、社会党委員長の村山氏は首相に担がれた。
政治解説者の篠原文也氏は振り返る。
「自民党の目的は政権復帰。社会党が利用されているともちろん理解していた。...

